盛り塩の交換の目安|決まった日数はない、「1日と15日」の本当の意味、塩が固まる仕組みと置くときの注意

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開運・浄化

玄関に盛り塩を置いてみたものの、いつ取り替えればいいのか分からない。週に1回、月に2回、1日と15日、とさまざまな説明があって迷う人も多いでしょう。

ここでは、盛り塩の交換に決まりがあるのかを、辞典や神社庁の説明で確かめます。そのうえで、塩が湿って固まる仕組みから見た替えどき、盛り塩の由来、子どもやペット、金属への注意、古い塩の捨て方をまとめます。

交換の日数に決まりはない

盛り塩の交換の目安|決まった日数はない、「1日と15日」の本当の意味、塩が固まる仕組みと置くときの注意のイメージ

盛り塩を何日ごとに替えるかを定めた記述は、辞典にも、神社本庁や東京都神社庁の説明にも見つかりませんでした。週に1回、月に2回、新月や満月に替える、といった目安は、どれも出どころが分かりません。もとの記事も、本文では「月2回」、よくある質問では「月2〜3回」と書いていて、食い違っていました。

「1日と15日」は神棚をまつる日

盛り塩は1日と15日に替えるとよい、それが神道の月の節目だから、という説明があります。東京都神社庁によると、家の神棚には、毎朝必ず米と塩と水を供えます。そして毎月1日や15日などには、酒や魚、野菜、果物などを加えて、丁重にお祭りします。

つまり1日と15日は、神棚のお祭りを丁寧にする日で、盛り塩を取り替える日と定めたものではありません。しかも神棚に供える塩は「毎朝」新しくするものです。米と塩は、素焼きの皿か白い小皿に山形に盛り、米を中心に向かって右に塩、左に水を置くとされています。

盛り塩とは

辞典によると、盛り塩は、料理屋や寄席などの客商売で、縁起を祝って入口に塩を小さく盛ることです。江戸時代後期、1838〜40年ごろの人情本にも出てきます。日本大百科全書は、店を掃除したあと店先に一握りの塩を置くのは全国的に見られる、と書いています。世界大百科事典も、力士が土俵に塩をまくことと、料理屋などの盛り塩を並べて、塩で清める風習として紹介しています。

もとの記事は「神社の入口に置かれている」と書いていましたが、神社の入口に盛り塩を置くという説明は見つかりませんでした。神社で塩を使うのは、塩を溶かした湯(塩湯)でのお祓いや、神さまへのお供えです。

盛り塩の由来として、中国の皇帝の車を引く動物が塩をなめて立ち止まった、という話がよく紹介されます。原典の『晋書』と『南史』を確かめると、どちらも牛ではなく羊が引く車で、塩を盛るのではなく塩水を地にまく話でした。辞典の「盛り塩」の項は、この話を由来として挙げていません。

塩で清める習わし

神社本庁によると、塩で清める考えは、黄泉の国から戻ったイザナギが海の水で身を清めた禊に基づき、今も神社のお祓いで塩湯が使われています。葬儀のあとの塩は、日常と非日常を分けるお清めを形にしたものと説明されています。東京都神社庁は、お祓いの道具として、大麻(おおぬさ)と、塩を溶かした水を榊の小枝で振る塩湯が一般的だと説明しています。

日本大百科全書は、塩を祭りの場や神棚、かまど、井戸の清め、相撲の土俵などに使ってきたこと、瀬戸内海から九州では毎朝海水をくんで家を清める「オシオイ」の風習があることを紹介しています。一方で、真宗大谷派のように、葬儀のあとの清め塩を迷信とする宗派もあります。

もとの記事は「塩が邪気や穢れを吸収する」と書いていましたが、その出典は見つかりませんでした。塩事業センターによると、塩が実際に吸うのは、空気中の水分とにおいです。

替えどきは塩の状態で決める

塩事業センターによると、塩は湿度がおよそ75%を超えると空気中の水分を吸って表面が溶け、湿度が下がると乾いて小さな結晶ができます。これをくり返すと結晶同士がつながって、かたまりになります。一度固まった塩は元に戻せません。また、塩はにおいがつきやすい性質があります。

  • 湿って形が崩れてきた、表面が溶けてきた
  • 固まってかたまりになった
  • ほこりやゴミがついた、色が変わった
  • 周りのにおいが移った

日数よりも、こうした塩の状態を目安にするのが現実的です。玄関の外やトイレ、浴室の近くは湿度が上がり下がりしやすいので、塩が溶けたり固まったりするのが早くなります。塩そのものは時間がたっても品質がほとんど変わらない食品で、賞味期限の表示も省略できるとされています。

置くときの注意

盛り塩でよく使われる「小さじ1杯」の塩は約6グラム、「大さじ1杯」は約18グラムです。国の事務連絡は、食塩を一度に多くとると急性の塩化ナトリウム中毒のおそれがある、と注意しています。参考までに、1〜2歳の子どもの1日の食塩の目標量は3グラム前後です(これは健康のための目安で、中毒になる量ではありません)。盛り塩1個で、その量を超える塩が床の高さにあることになります。

獣医学の事典によると、動物の食塩中毒は、塩をとりすぎて飲み水が足りないときに起こり、主に消化器と神経に症状が出ます。ペットが盛り塩を食べてしまったときは、量にかかわらず早めに動物病院に相談してください。

  • 小さな子どもの手が届く床や棚の低い所には置かない
  • 環境省のガイドラインは、犬や猫は人間以上に塩分のとりすぎに注意が必要で、犬は塩辛いものを好む、としている。ペットが届く場所には置かない
  • 塩分は金属のサビの原因になる。日本鋼製軽量ドア協議会は、台風のあとは塩分などがドアに付きやすいので必ず清掃し、ふだんも3か月に1回ほど手入れするよう勧めている
  • 鉢植えや庭の近くに置かない。塩分は植物を枯らすことがある(塩害)

古い塩の捨て方

取り替えた古い塩は、料理には使わないでください。ほこりやにおいが移っていることがあります。もとの記事は「庭の土に還す」方法を挙げていましたが、塩は植物を枯らすことがあるので勧められません。

ごみとしての分け方は自治体ごとに違い、「盛り塩」や「塩」を品目に載せた自治体の資料は見つかりませんでした。排水口やトイレに流してよいかを書いた公的な説明もなかったので、お住まいの自治体の分け方に従ってください。皿は、塩を捨てたあと汚れを落とし、よく乾かしてから使いましょう。

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よくある質問

Q. 盛り塩はどのくらいの頻度で替えればいいですか?

A. 決まった日数の出典は見つかりませんでした。湿って崩れた、固まった、汚れた、においが移った、といった塩の状態を目安にしてください。

Q. 盛り塩は1日と15日に替えるものですか?

A. 1日と15日は、神棚に酒や魚を加えて丁重にまつる日です。盛り塩を替える日と定めた資料はありません。神棚の塩は毎朝供えるものです。

Q. 盛り塩が固まってしまいました。

A. 塩は湿度が約75%を超えると溶け、下がると乾くのをくり返して固まります。湿気の多い場所では早く固まるので、替えどきの目安にしてください。

Q. 古い盛り塩は料理に使えますか?

A. ほこりやにおいが移っていることがあるので、使わないでください。

Q. 古い塩はどう捨てればいいですか?

A. 自治体の分け方に従ってください。塩は植物を枯らすことがあるので、庭にまくのは避けましょう。

Q. ペットがいても盛り塩を置いていいですか?

A. 犬や猫は人間以上に塩分のとりすぎに注意が必要とされます。ペットや小さな子が届かない場所に置いてください。

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