キッチンマットについて調べる人が知りたいのは、たいてい「何色にすればいいか」です。ただ、その前に「そもそも敷くべきか」で迷っている場合もあります。
ここでは敷くかどうかの判断から始めて、色から引ける形で目安をまとめ、素材・サイズ・洗う頻度といった実際の使い方まで扱います。
そもそも、敷くか敷かないか

風水の説明では、キッチンマットは敷くものとして扱われます。火(コンロ)と水(シンク)がぶつかる場所なので、間に布を置いて和らげる、という考え方です。床に伝わる冷えを防ぐ、油はねを受ける、といった実利も添えられます。
一方で、敷かない選択にも理由があります。
- 敷く側の理由
油や水はねが床に直接つかない。立ち仕事の足が楽になる。冷たい床の底冷えを防ぐ。汚れたらマットだけ洗えばよく、床の掃除が減る。 - 敷かない側の理由
マット自体が汚れをためる。洗う手間が増える。つまずきやすくなる。床が拭ける素材なら、直接拭くほうが早い場合もある。
判断の分かれ目は、洗う手間を続けられるかです。敷いたまま洗わないマットは、風水の説明でも「気を滞らせる」とされますし、実際に不衛生です。洗う仕組みを作れないなら、敷かずに床を拭くほうが理にかなっています。
色から選ぶ
風水での位置づけと、実際に使ったときの汚れの目立ち方をあわせて並べます。気になる色のところを見てください。
ベージュ・アイボリー・薄い茶
土の性質とされ、火と水のあいだを取り持つ色としてもっとも無難とされます。方角を選ばず使いやすい色です。
実用面では、薄い色ほど汚れが見えます。これは欠点にも利点にもなり、「見えるから洗う」という働き方をする人には向いています。
グリーン
木の性質とされ、成長や健康と結びつけて語られます。東・東南の台所と相性がよいとされる色です。
中間の明るさなら汚れが目立ちにくく、実用と見た目の折り合いがつけやすい色でもあります。
イエロー・ゴールド
金運と結びつけて語られることが多い色です。西や北西の台所に勧められることがあります。
ただ、黄色は油汚れと色が近く、汚れているのに気づきにくい面があります。洗う日を決めておくと安心です。
ブルー・水色
水の性質とされます。台所にはもともと水の気が多いため、「増やしすぎない」という理由で控えめに勧められることが多い色です。北の台所では相性がよいとされます。
実用面では、水はねの跡が乾いたときに白く残ることがあります。
レッド・ピンク
火の性質とされます。コンロのある台所では火の気が強くなりすぎる、という理由で避けるよう書かれることが多い色です。南の台所ではとくにそう言われます。
取り入れたい場合は、全体を赤くするのではなく差し色にとどめる、という折衷案がよく紹介されます。
黒・濃いグレー
風水では、重く沈んだ印象になるとして台所には勧められないことが多い色です。
実用面では汚れが目立たず楽ですが、それは「汚れていても分からない」ということでもあります。選ぶなら、洗う頻度を日付で決めておくほうが安全です。
方角から選ぶ(早見)
台所の方角がはっきりしているなら、こちらからも引けます。ただし流派によって色の割り当ては変わるので、目安として扱ってください。
- 北のキッチン
ベージュ、クリーム、淡いピンク。冷えやすい方角とされるため、暖かみのある色が勧められます。 - 東・東南のキッチン
グリーン、水色、白。成長や風の方角とされ、さわやかな色と相性がよいとされます。 - 南のキッチン
白、ベージュ、淡いグリーン。火の方角なので、赤系を重ねないという考え方です。 - 西・北西のキッチン
黄色、ベージュ、淡い金色。金運と結びつけて語られる方角です。 - 北東・南西のキッチン
白、ベージュ、薄い黄。変化の起きやすい方角とされ、落ち着いた色で整えるよう勧められます。
どの方角でも共通して勧められるのは、ベージュ系です。迷ったらここから始めて、使ってみて汚れの見え方が合わなければ変える、という進め方で困りません。
素材とサイズ
色より先に、こちらで失敗することのほうが多いところです。
- 洗える素材かどうか
家庭の洗濯機で洗えるかを、買う前に確かめてください。洗えないマットは、結局そのまま使い続けることになります。 - 裏面の滑り止め
つまずきは台所で起きやすい事故です。裏に滑り止めのあるものを選び、劣化して効かなくなったら替えどきと考えてください。 - 厚み
厚いほど足は楽ですが、乾きにくくなります。洗う頻度を上げたいなら、薄手のほうが続きます。 - 長さ
シンクからコンロまでを覆える長さがあると、水はねと油はねの両方を受けられます。扉や引き出しが当たらないかも確かめてください。
見落としやすいのは、マットの下
マットそのものを洗っていても、敷きっぱなしの床側は手つかずになりがちです。台所の床は、油の混じった細かい汚れが空気中から落ちてきます。それがマットの下で湿気とまざると、べたつきや黒ずみになって残ります。
風水では「見えないところに溜まったもの」を気の滞りとして扱いますが、この場合はそのまま物理的な汚れの話です。マットを洗うときに床も拭く、と決めてしまえば同時に片づきます。
- マットを外したら、まず乾いた紙で細かいごみを取る
- ぬるま湯に台所用洗剤を薄めて拭く(油汚れは水だけでは落ちません)
- 洗剤が残らないよう、水拭きで仕上げる
- 完全に乾いてからマットを戻す。湿ったまま戻すと、においとカビの原因になります
フローリングの場合、洗剤が強すぎると表面の膜を傷めます。床材の説明に従うか、薄めた中性洗剤にとどめてください。
敷かないことにしたときに、代わりに効くこと
マットを使わない選択をした場合でも、台所の床を守る方法はあります。
- コンロ前だけ、部分的に置く
油はねの大半はコンロ前で起きます。小さめのマットを一枚だけ置いて頻繁に洗う、という形なら手間も抑えられます。 - 拭ける素材のマットにする
布ではなく、樹脂やコルクなど拭き取れる素材の製品があります。洗濯の手間はなくなりますが、こちらも下に汚れが入るので、定期的に持ち上げてください。 - 調理中だけ新聞紙や紙を敷く
揚げ物のときだけ床に紙を広げる方法です。常設しないので溜まりようがなく、油はねの多い日にだけ使えます。 - スリッパを台所専用にする
床の汚れを他の部屋へ運ばないための工夫です。風水でも、場所ごとに履物を分けることは気を混ぜないという言い方で勧められます。
洗う頻度と、替えどき
風水の説明でも実際の衛生面でも、清潔であることが色より大事という点は一致しています。
続けられる決め方にする
- 週に一度、曜日を決める。「気になったら」では続きません。他の洗濯と同じ日にまとめると忘れにくくなります
- 2枚を交互に使う。洗っているあいだ床が空くのが面倒で先延ばしになるので、替えがあると回りやすくなります
- 油をこぼしたら、その日のうちに。時間が経つほど落ちにくくなり、においの元にもなります
替えどきの目安は、洗っても汚れが落ちなくなったとき、裏の滑り止めが効かなくなったとき、端がほつれて引っかかるようになったときです。風水では、傷んだものを使い続けることを避けるよう説明されますが、この3つはいずれも安全と衛生の話でもあります。
※ 価格は投稿時点のものです。最新の価格はAmazonでご確認ください。
よくある質問
Q. キッチンマットは風水的に必ず敷いたほうがよいのですか。
A. 敷くことを勧める説明が多数派です。ただ、洗わないまま使い続けるくらいなら、敷かずに床を拭くほうが清潔です。手間を続けられるかで決めてください。
Q. 赤いキッチンマットを使ってはいけませんか。
A. 火の気が強くなるとして避けるよう書かれることが多い色です。どうしても使いたい場合は、全面ではなく差し色として取り入れる方法が紹介されています。
Q. 柄物やキャラクター柄でもよいのでしょうか。
A. 柄そのものを避ける説明はあまり見かけません。落ち着いた印象になるかどうかで選べば十分です。文字や記号が大きく入ったものは、視覚的に落ち着かないという理由で避ける人もいます。
Q. 洗う頻度はどのくらいが目安ですか。
A. 週に一度を目安にする説明が多いところです。料理をする回数や油の使い方で変わるので、続けられる間隔を曜日で決めるほうが実際的です。
Q. 古いマットはどう手放せばよいですか。
A. 多くの自治体で、布製のマットは可燃ごみか資源として扱われます。裏に樹脂が付いたものは分類が変わる場合があるので、住んでいる市区町村の案内を確かめてください。
Q. シンク前とコンロ前で、色を変えてもよいですか。
A. 分けて使うこと自体に問題はありません。ただ、色が増えるほど落ち着かない印象になりやすいので、同系色でそろえるか、片方を無地にすると収まります。洗う手間は2枚ぶんになる点だけ見込んでおいてください。
Q. 引っ越したら、前の家で使っていたマットは替えるべきですか。
A. 替えなければいけない決まりはありません。傷んでいないなら使い続けて構いません。新しい台所の方角に合わせて色を選び直したい、という理由で替える人はいます。
まとめ
キッチンマットの色は、迷ったらベージュ系から始めれば失敗しません。方角に合わせたいなら早見の表を目安にしてください。ただし色の割り当ては流派で変わるので、そこにこだわりすぎる必要はありません。
色より効くのは、洗える素材を選ぶことと、洗う曜日を決めることです。風水で「気を滞らせない」と言われていることと、清潔に保つことは、この場面ではほとんど同じ内容を指しています。



コメント