太陽星座とは|12星座の境目の日付が年で変わる理由、実際の星座とのずれ、新月・満月との関係

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星読み・暦

「あなたは何座?」と聞かれて答える星座が、太陽星座です。雑誌やテレビの星占いでおなじみですが、自分の誕生日が星座の境目のあたりで、本によって星座が違って困った人もいるかもしれません。

ここでは、太陽星座がどう決まるのかを辞典と国立天文台の暦で確かめます。星占いの星座と夜空の星座のずれ、境目の日付が年によって変わる理由、新月・満月と星座の関係もまとめます。

太陽星座とは

太陽星座とは|12星座の境目の日付が年で変わる理由、実際の星座とのずれ、新月・満月との関係のイメージ

太陽星座は、生まれたときに太陽が黄道十二宮のどこにあったかを表すものです。黄道は、空の上で太陽が1年かけて通る道すじのことです。黄道十二宮は、この道を春分の点から30度ずつ12に分けて名前をつけたもので、太陽は1年でこれらを順に移っていきます。

春分の日に太陽がいる点から最初の30度が牡羊座(白羊宮)、次の30度が牡牛座(金牛宮)と続きます。古代のオリエントから占星術に使われてきた区分です。

星占いの星座と夜空の星座は違う

星占いの「星座」は、正確には「宮(サイン)」と呼ばれる空の区画で、夜空に見える星座そのものではありません。日本天文学会の辞典も、黄道十二宮は占星術に出てくる考え方で、星座とはほぼ対応するが境界は一致していない、と説明しています。

ずれの原因は、歳差(さいさ)という地球の動きです。地球の軸は、約26000年かけてゆっくりと向きを変えています。そのため春分の点も、毎年少しずつ西へ動きます。十二宮が作られたころ、春分の太陽はおひつじ座にありましたが、今はうお座にあります。

ベルギー王立天文台は、星占いの日付と、太陽が実際にその星座を通る日付には、約1か月の差があると説明しています。百科事典は、十二宮は惑星の位置を表すための尺度だ、と書いています。

へびつかい座と「13星座」

今の88星座の境界は、1930年に国際天文学連合が公表したものです。この境界で見ると、太陽の通り道は13の星座を通ります。国立天文台の渡部潤一さんのコラムによると、太陽は11月末にさそり座からへびつかい座に入り、12月中旬にいて座へ移ります。

アメリカ航空宇宙局は2016年、子ども向けのサイトで、星座の大きさが違うので太陽がおとめ座の方向にいるのは45日、さそり座には7日だけだと説明しました。これが「星座が変わった」という話になって広まり、同じ年に「星座を変えたのではなく、計算しただけ」「私たちが研究しているのは天文学で、占星術ではない」と説明しています。

12星座の境目の日付は年によって変わる

太陽が次の宮に入る時刻は、国立天文台の暦にある二十四節気のうち、30度ごとの「中気」の時刻と同じです。春分が牡羊座、穀雨が牡牛座、小満が双子座、というように対応しています。2026年の日本時間では、次のとおりでした。

  • 水瓶座
    1月20日 10時45分から
  • 魚座
    2月19日 0時52分から
  • 牡羊座
    3月20日 23時46分から(春分)
  • 牡牛座
    4月20日 10時39分から
  • 双子座
    5月21日 9時37分から
  • 蟹座
    6月21日 17時25分から(夏至)
  • 獅子座
    7月23日 4時13分から
  • 乙女座
    8月23日 11時19分から
  • 天秤座
    9月23日 9時05分から(秋分)
  • 蠍座
    10月23日 18時38分から
  • 射手座
    11月22日 16時23分から
  • 山羊座
    12月22日 5時50分から(冬至)

境目の日は、年によって1日ずれます。たとえば牡羊座に入るのは2026年が3月20日、2027年は3月21日です。蠍座は2026年が10月23日、2027年は10月24日。魚座は2025年が2月18日、2026年は2月19日でした。春分も、国立天文台によると2024年からは4年のうち3年が3月20日で、「3月21日ごろ」という書き方は古くなっています。

日本時間と世界の標準時で日付が変わることもあります。2026年の獅子座入りは日本時間で7月23日の朝4時13分ですが、世界時では7月22日です。本や海外のサイトで星座の期間が1日ずつ違うのは、このためです。境目の日に生まれた人は、生まれた年と時刻で太陽星座を確かめてください。

一つの星座にいる長さも違う

太陽が一つの宮にいる長さは、平均すると約30.4日ですが、同じではありません。2026年の暦から計算すると、いちばん長いのは蟹座の31日11時間、いちばん短いのは山羊座の29日11時間でした。夏の星座ほど長く、冬の星座ほど短くなっています。

「月の流れ」と星座

もとの記事は「月が変わると太陽が新しい星座に入る」と書いていましたが、太陽が次の宮に入るのは毎月18日から24日ごろです。月の初めに「今月の星座」を決めると、その月の大部分は前の星座の期間になってしまいます。

空の月との関係でいえば、新月は月と太陽が同じ方向に並ぶ瞬間なので、新月は必ず太陽と同じ宮で起こります。満月は太陽の反対側なので、太陽と向かい合う宮で起こります。たとえば2026年10月11日の新月は天秤座、10月26日の満月は牡牛座でした。

  • 新月から次の新月までは平均約29.5日で、暦の1か月とも、太陽が宮を移る間隔とも一致しない
  • 2026年の満月は13回あり、5月は2回あった
  • 月は1日に約13度動き、一つの宮には平均約2.3日いる
  • 月星座は、生まれた時刻の月の位置で決まる。同じ日でも時刻で変わることがある
  • 生まれた場所で大きく変わるのは、東の地平線にあった宮(アセンダント)のほう

火・地・風・水と3つの区分

十二宮は、火・地・風・水の四つに分けたり、活動・固定・柔軟の三つに分けたりして性格づけされます。百科事典は、宮の意味や働きは2・3・4という数の象徴の仕組みから割り出されたものだと説明しています。天体の観測から分かった性質ではなく、占星術の中で組み立てられた枠組みです。

占星術を確かめた研究

1985年に科学誌『ネイチャー』に載った実験では、占星術師28人が、116人の出生図と性格検査の結果を見比べて当てようとしましたが、当たる割合は偶然と変わりませんでした。占星術師と事前に決めた方法で行われた二重盲検の実験です。

2006年には、アメリカの1万5千人ほどのデータで、生年月日と性格や知能の関係が調べられましたが、関係は見つかりませんでした。イギリスの国勢調査で約1000万組の夫婦を調べた2007年の研究では、同じ星座同士の結婚が多いという傾向は0.2%未満でした。百科事典は、占星術は自然を知る科学としての天文学とははっきり一線を画する、としています。

星占いとのつきあい方

太陽星座の読み物は、自分を振り返るきっかけとして楽しむ人が多いものです。その一方で、星占いの「星座」は夜空の星座とは1か月ほどずれた区画で、性格との関係は研究では確かめられていません。仕組みを知ったうえで、季節の移り変わりを感じる暦の一つとして眺めるくらいがちょうどよいでしょう。

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よくある質問

Q. 太陽星座とは何ですか?

A. 生まれたときに太陽が黄道十二宮のどこにあったかを表すものです。黄道を春分の点から30度ずつ12に分けた区画で決まります。

Q. 誕生日が星座の境目です。どちらになりますか?

A. 境目の日は年によって1日ずれ、時刻でも変わります。生まれた年の暦で、太陽が次の宮に入った時刻と生まれた時刻を比べてください。

Q. 星占いの星座と夜空の星座は同じですか?

A. 違います。歳差で約1か月ずれていて、今は春分の太陽はうお座にあります。星占いの星座は空の区画(宮)です。

Q. へびつかい座生まれはあるのですか?

A. 太陽の通り道は実際の星座では13を通り、太陽は11月末から12月中旬にへびつかい座にいます。ただし星占いの十二宮は30度ずつの区画なので、へびつかい座は入りません。

Q. 月星座は何で決まりますか?

A. 生まれた時刻の月の位置で決まります。月は1日に約13度動くので、同じ日でも時刻で変わることがあります。

Q. 新月や満月は星座と関係がありますか?

A. 新月は必ず太陽と同じ宮で、満月は太陽の反対側の宮で起こります。新月から新月までは約29.5日で、暦の1か月とは一致しません。

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