龍亀(ロングイ)の置き方と風水の意味|向き・場所・選び方

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風水・暮らし

龍亀(ロングイ)は、龍の頭と亀の体をもつ姿で作られる、風水の置物です。財運を招く、家を守るといった言い伝えがあり、玄関の靴箱の上や仕事机の端に置かれます。ところが置き方を調べると、「頭を玄関に向ける」という説明と、「玄関の反対側に置く」という説明が混ざっていて、どちらに従えばよいのか迷いやすい置物でもあります。

ここでは、まず願うことごとの置き方を先に示し、そのあとで二つの置き方がある理由、部屋ごとの置き場所、似た姿の「贔屓(ひき)」や「玄武(げんぶ)」とのちがい、素材と大きさの選び方を順に見ていきます。紹介するのは風水の考え方として伝えられている内容で、効き目を約束するものではありません。

置き方は、願うことで分かれる

龍亀(ロングイ)の置き方と風水の意味|向き・場所・選び方のイメージ

風水の解説を読み比べると、龍亀の置き方はおおむね次の三つに整理できます。

  • 財運を願う
    室内に1匹置き、頭を玄関の方へ向けます。窓の外や、顔を上げて空の方へ向けるという説明もあります。外から入ってくる財を迎える向き、という考え方です。
  • 家を落ち着かせたい・厄を払いたい
    玄関の入り口から見て反対側、部屋の奥に置きます。風水ではこの位置を北の守り神になぞらえて「玄武の方向」と呼び、背後を守る場所とします。
  • 仕事や勉強を助けてほしい
    作業する机の上に1匹置きます。販売ページや風水の解説では、仕事や学業を助ける置き方として紹介されています。

どれも風水の考え方として紹介されている置き方です。置物を置いたから何かが必ず変わる、というものではないので、気持ちを整えるための目印として取り入れるくらいがちょうどよいと思います。

「玄関に向ける」と「玄関の反対側に置く」は、両立できる

二つの説明は、一見すると逆のことを言っているように見えます。けれども、よく読むと言っていることが別々です。片方は「どこに置くか」、もう片方は「どちらを向けるか」の話をしています。

玄関の反対側に置くという説明は、場所の話です。風水には、家や部屋の背後に山のような支えがあると落ち着くという「四神相応(しじんそうおう)」の考え方があり、背後を守る位置を北の守り神である玄武に当てはめます。亀の姿をもつ龍亀を、その背後の位置に置くという発想です。

一方、頭を玄関に向けるという説明は、向きの話です。入ってくるものを迎える向き、と言い換えると分かりやすくなります。

そう読み分けると、二つは同時に満たせます。部屋の奥、入り口から遠い側に置いて、頭を入り口の方へ向ける。背中は壁、顔は入り口です。どちらの説明に従うか迷ったときは、この形から始めると、どちらからも外れません。

置く前に確かめたいこと

  • 倒れない場所か。小さな置物は、扉の開け閉めや掃除のときに落としやすいものです。靴箱や棚の上なら、端から少し離して置きます
  • 毎日目に入る場所か。目に入る場所に置くほうが、ほこりや向きのずれに気づきやすく、手入れが続きます
  • 直射日光や湿気が当たらないか。木彫りは日焼けや反り、金属は変色の原因になります
  • 頭の向きを決めたか。置いたあとに掃除で動かすことが多いので、どちらに向けるかを先に決めておくと、戻すときに迷いません

置く場所ごとの考え方

玄関

玄関に置くなら、靴箱の上や飾り棚が使いやすい場所です。販売ページの説明でも、玄関や事務所の入り口に置く例がよく挙げられています。集合住宅の玄関は狭く、扉の開け閉めで棚が揺れやすいので、扉に近い端は避けて、奥側に寄せて置くと安心です。

居間や家族の集まる部屋

家族が集まる部屋に置くときは、入り口から見て奥の壁ぎわに置き、頭を入り口に向ける形にすると、さきほどの二つの説明をどちらも満たせます。テレビ台や飾り棚の上など、目線より少し低い高さに置くと、向きが分かりやすく、ほこりにも気づきやすくなります。

仕事や勉強の机

机に置く場合は、作業の邪魔にならない端を選びます。机の上は物の出し入れが多いので、手を伸ばしたときにぶつからない位置にしてください。長さ5センチほどの小さなものでも、机の上なら十分に目に入ります。会社の机に置くときは、周りの人の目もあるので、目立ちすぎない大きさのほうが置きやすいはずです。

避けたい場所

風水の言い伝えというより扱いの問題として、床にじかに置く、水回りの湿った棚に置く、物が積み重なる場所に置く、の三つは避けたほうが無難です。置物が汚れたり欠けたりしやすく、手入れも続きません。

数と、置物の姿の見方

龍亀は、室内に1匹置くのが基本とされています。販売ページなどでは、玄関に1匹、机の上に1匹のように、願うことごとに1匹ずつ置く例も紹介されていますが、同じ部屋にいくつも並べる必要はありません。

置物の龍亀は、積み上げた硬貨の上に乗り、口に硬貨をくわえ、甲羅の上に子亀を乗せた姿で作られることが多くあります。硬貨の飾りは、財運を招く置物であることを形で表したものです。飾りのない、龍の頭と亀の体だけの素朴なものもあり、言い伝えのうえでどちらがよいという決まりはありません。

黄色い敷物の上に置くとよい、という説明も見かけます。黄色は風水で財と結びつけられる色とされるためです。敷物がなくても置き方そのものは変わらないので、置き場所の雰囲気に合わせて選んでかまいません。

似た姿の「贔屓(ひき)」と「玄武」とのちがい

龍の頭と亀の体という組み合わせは、龍亀だけのものではありません。中国の伝説や日本の史跡には、よく似た姿の生き物が出てきます。龍亀と混同されやすい二つを整理しておきます。

贔屓(ひき)——石碑を背負う竜の子

贔屓は、中国の伝説で竜が生んだ九匹の子(竜生九子)の一つとされる生き物です。姿は亀に似ていて、重いものを背負うのを好むといわれ、古くから石碑の台座の飾りに使われてきました。この台座を「亀趺(きふ)」と呼びます。中国の明の時代の書物にも、その名前が見えます。

日本にも亀趺は残っています。茨城県常陸太田市の水戸徳川家墓所、福島県会津若松市の会津松平家墓所、山口県萩市の東光寺にある長州藩主毛利家の墓、神戸市の湊川神社にある「嗚呼忠臣楠子之墓」などで、石碑を背負った亀の姿を見ることができます。

日本語の「贔屓の引き倒し」ということわざは、柱の土台である贔屓を引っぱると柱が倒れることに由来する、という説もあります。風水の解説には、龍亀を竜の九匹の子の一つと説明するものもあり、龍亀と贔屓は重ねて語られることの多い生き物です。

玄武——北を守る亀と蛇

玄武は、東西南北を守る四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)のうち北を受け持つ守り神で、亀に蛇が巻きついた姿で描かれます。奈良県明日香村のキトラ古墳や高松塚古墳の壁画にも描かれています。風水で背後を守る位置を玄武に当てはめるのは、この四神の配置からきています。

整理すると、龍亀は亀の守る力と龍の運を呼ぶ力をあわせもつ置物として作られ、置き場所を考えるときには玄武の配置が使われている、という関係です。石碑の亀趺を見たときに「龍亀だ」と思っても大きな間違いではありませんが、成り立ちは別のものだと知っておくと、置き方の説明も読みやすくなります。

素材と大きさの選び方

龍亀の置物には、真鍮などの金属、樹脂、木彫り、石など、いくつもの素材があります。言い伝えのうえで素材の決まりはないので、置く場所と手入れのしやすさで選ぶのが現実的です。

  • 金属(真鍮など)
    重みがあって倒れにくく、玄関の棚に向きます。手の脂やほこりで黒ずみやすいので、乾いた柔らかい布でときどき拭きます。
  • 木彫り
    軽く、手彫りのものは一体ごとに木目や色が少しずつ違います。直射日光で色が変わり、湿気で反ることがあるので、窓辺や水回りは避けます。
  • 樹脂
    細かな形を作りやすく、手に取りやすい値段のものが多い素材です。軽いぶん、置く場所が安定しているかを確かめてください。
  • 石
    重く安定しますが、落とすと欠けやすいので、高い棚の端には置かないようにします。

大きさは、置く場所との釣り合いで決めます。机の上なら長さ5〜6センチほどの小ぶりなもの、玄関や飾り棚なら10センチ前後と、置き場所の広さに合わせてください。販売ページには長さ・幅・高さが書かれているので、置く場所の寸法と見比べてから選ぶと、届いてから「思ったより小さい」となりにくくなります。

販売ページで確かめたいこと

  • 材質の表示(金属・樹脂・木・石のどれか。木なら木の種類)
  • 長さ・幅・高さ(置く場所に収まるか)
  • 手作業で作られたものか(一体ごとに形や色が違うことがある)
  • 硬貨や子亀など、付いている飾りの有無

置いたあとの手入れ

置物は、置きっぱなしにすると、ほこりで顔つきがぼやけてきます。週に一度、柔らかい筆や乾いた布で、甲羅のすき間や口もとのほこりを払うだけで十分です。水拭きは、木彫りでは染みや反りの原因になるので避けます。

置き場所は、変えてかまいません。引っ越しや模様替えで部屋の入り口の位置が変わったら、「奥に置いて、頭を入り口へ」をもう一度当てはめ直せば十分です。

欠けたり割れたりしたときに、そのまま飾るか手放すかは、持ち主が決めてよいことです。気になる場合は、お焚き上げを受け付けている寺社に、置物も受け付けているかを問い合わせる方法があります。

例として、木彫りの龍亀の販売ページです。材質と大きさは、販売ページの表示で確かめてから選んでください。

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よくある質問

Q. 龍亀は何匹置けばいいですか?

A. 室内に1匹置くのが基本とされています。玄関に1匹、机の上に1匹のように、願うことごとに1匹ずつ置く例も紹介されていますが、同じ部屋にいくつも並べる必要はありません。

Q. 頭は玄関に向けますか、それとも反対ですか?

A. 財運を願う置き方では、頭を玄関の方へ向けると説明されます。玄関の反対側に置くという説明は置く場所(部屋の奥)のことなので、奥に置いて頭を玄関に向ければ、どちらの説明にも合います。

Q. 龍亀と、ふつうの亀の置物は何が違いますか?

A. 龍亀は龍の頭と亀の体をもつ姿で作られ、財運を招く置物として紹介されます。亀だけの置物は、長寿や守りの象徴として扱われることが多いものです。

Q. どの素材を選べばいいですか?

A. 言い伝えのうえで決まりはありません。玄関なら倒れにくい金属、机なら軽い木彫りや樹脂のように、置く場所と手入れのしやすさで選んでください。

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