なんとなく気力がわかない、人と会うとどっと疲れる。そんなときに「オーラが乱れているのかも」と考えて、整える方法を探す人もいるでしょう。
ここでは、「オーラ」という言葉のもとの意味を辞典で確かめ、検索で多かったオーラソーマの始まりを紹介します。よく勧められる塩風呂・呼吸・自然の中で過ごすことについて、分かっている事実と注意をまとめ、不調が続くときの相談先も載せます。
「オーラ」のもとの意味

辞書では、オーラは「人体から発散される霊的なエネルギー」で、転じて、人や物が発する独特の雰囲気のことです。百科事典によると、もとは「風」「香気」「輝き」などを意味するラテン語のアウラです。人のまわりに色のついた層がある、といういまの考え方は、20世紀はじめの神智学の本から広まりました。
医学にも、同じ「オーラ」という言葉があります。てんかんでは、発作の数秒前に頭痛やめまいがしたり、きらきらした光の点が見えたりすることを「前兆(オーラ)」と呼びます。片頭痛にも「前兆のある片頭痛」があり、見え方の変化などの前兆がそれぞれ5〜60分続き、そのあと1時間以内に頭痛が起こります。
目の前に光が見える、手足がしびれる、言葉が出にくいといった変化は、オーラの乱れではなく体からの知らせかもしれません。初めて起きたとき、いつもと違うときは、医療機関に相談してください。
オーラソーマとは
「オーラソーマ 色 意味」で検索する人がいました。オーラソーマは、上下2色に分かれた液体のボトルを選んで使うカラーセラピーです。公式の説明では、足の治療を仕事にしていたヴィッキー・ウォール(1918〜1991年)が、目がほとんど見えなくなって引退したあと、自宅の小さな作業場で「手ざわりと直感で」作ったボトルから始まり、1983年を始まりの年としています。中身は油と水、ハーブや植物から取ったものです。
公式は、直感で選んだボトルを使い続けると深い意識を支え、体に塗ると「微細なエネルギーの体系」に働く、と主張しています。色ごとの意味の一覧は、オーラソーマ側の人が書いた本から広まりました。日本語では、ウォールの本の訳が1997年に、オーラソーマの代表だったマイク・ブースの『オーラソーマハンドブック』が1999年に出ています。ボトルの効果を確かめた研究は見つけられませんでした。色の意味は、作った側の説明として読むのがよいでしょう。
「乱れのサイン」はうつ病のサインと重なる
もとの記事は、理由もなく気分が落ち込む、ぐったり疲れる、体がだるい、悪い考えが頭から離れない、といった状態を「オーラが乱れているサイン」として挙げていました。国立精神・神経医療研究センターは、うつ病の症状として、次のようなものを挙げています。
- 一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめない
- 悪いほうにばかり考えてしまう
- 眠れない、または寝すぎてしまう
- 体がだるい、疲れやすい、頭痛や肩こりがある
多くが重なっています。同センターは、うつ病かなと思ったら早めに専門家に相談することが大切だとしています。こうした状態が続くときは、塩や石で整えようとするより、かかりつけの医師や心療内科、精神科に相談してください。働く人のための相談窓口「こころの耳」(0120-565-455)もあります。
塩と水で清める習わしと、お風呂の注意
水で身を清める習わしは、日本では「禊(みそぎ)」として知られています。辞典によると、罪や穢れのある人、神事にかかわる人が川や海の水で体を洗い清めることで、神話では、黄泉の国から戻ったイザナギが身を洗ったのが始まりとされます。神社の手水や水垢離は、それを簡単にした形です。塩で清めるのもこの禊にもとづくと神社本庁は説明していますが、真宗大谷派のように清め塩を迷信とする宗派もあります。
塩風呂に入るなら、気持ちの問題とは別に、お風呂そのものの安全に気をつけてください。消費者庁は、入浴中の事故を防ぐ目安として次のことを挙げています。高齢者がお風呂などで溺れて亡くなる数は、近年では交通事故で亡くなる数より多くなっています。
- 入る前に脱衣所や浴室を暖める
- お湯は41度以下、つかるのは10分までを目安にする
- 浴槽から急に立ち上がらない
- 食後すぐ、お酒を飲んだあと、睡眠薬などを飲んだあとは入らない
- 入る前に家族に一声かける
また、給湯器のメーカーには、塩分を含む入浴剤を使わないよう案内しているところがあります。追いだきのできるお風呂では、先に確かめてください。
呼吸を整える
もとの記事は「4秒吸い、2秒止め、8秒吐く」を5〜10回と勧めながら、まとめの表では「毎日5〜10分」としていて、食い違っていました。1回14秒なので、5〜10回なら1〜2分ほどです(計算)。
呼吸の研究では、1分に10回より少ないゆっくりした呼吸で、リラックスや心地よさが増し、不安や落ち込みが減ったという報告がまとめられています。2023年にアメリカの大学で108人を比べた研究では、1日5分の呼吸法、特に吐く息を長くする方法を1か月続けた人は、同じ時間の瞑想をした人より気分がよくなりました。ただし、不安の減り方には差がなく、心臓の病気などがある人は対象から外されていました。息を止めるのが苦しいときは、止めずにゆっくり吐くだけで十分です。
自然の中で過ごす
イギリスのイングランドで約2万人を調べた2019年の研究では、1週間に合わせて120分以上を自然の中で過ごした人は、まったく過ごさなかった人より、健康で幸福だと答える割合が高くなっていました。1回で長く過ごしても、何回かに分けても違いはありませんでした。ただし、ある時点の調査なので、自然が健康にしたのか、健康な人が出かけるのかは分かっていません。
もとの記事が勧めていた「グラウンディング」は、1950年代の心理療法から来た言葉で、裸足で大地に触れる「アーシング」は2010年の本から広まったものです。
天然石と、前向きな言葉
成人138人に、ローズクォーツか、見た目をそろえた偽物を2週間使ってもらった研究では、不安が減ったのは石の力を信じている人だけで、本物と偽物で差はありませんでした。石を持つことで気持ちが落ち着くなら、それは石の種類より、持つ人の思いによるところが大きいようです。
鏡の前で「私は光に満ちている」と唱える方法も勧められていましたが、自分への評価が低い人が前向きな言葉をくり返すと、かえって気分が沈んだという2009年の研究があります。2020年の2つの追試ではそうした差は出ませんでしたが、唱えると気分が上向くとも確かめられていません。気力がわかないときに無理に唱える必要はありません。
ソーシャルメディアを減らしてみる
アメリカの大学生143人を2つに分けた2018年の実験では、3つのソーシャルメディアをそれぞれ1日10分までにした人たちは、いつもどおり使った人たちより、3週間で孤独感と落ち込みが軽くなりました。人と比べて疲れていると感じるときは、使う時間を決めてみるのも一つの方法です。
疲れが続くときに
「エネルギーを回復したい」と感じるときは、まず眠る時間と食事を見直し、短い呼吸法や散歩を試してみてください。それでも疲れや落ち込みが続くなら、オーラの問題として抱え込まず、医師や相談窓口を頼ってください。オーラという言葉を、自分の状態に目を向けるきっかけとして使うのはよいことです。
例として、7つのチャクラについての入門書『はじめてチャクラの本』(矢尾こと葉、永岡書店、2013年。CDつき)の販売ページです。オーラではなく、チャクラを扱った本です。
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よくある質問
Q. オーラを整えるにはどうすればいいですか?
A. オーラを測る方法はありませんが、ゆっくりした呼吸や自然の中で過ごすこと、ソーシャルメディアを減らすことには、気分がよくなったという研究があります。
Q. オーラが乱れているサインはありますか?
A. よく挙げられる「落ち込む・だるい・悪い考えが離れない」は、うつ病の症状と重なります。続くときは医療機関に相談してください。
Q. オーラソーマの色の意味はどこから来たのですか?
A. 1983年に始まったオーラソーマの側が出している本から広まりました。効果を確かめた研究は見つけられませんでした。
Q. 塩風呂は体に悪くないですか?
A. お湯は41度以下、つかるのは10分までが目安です。給湯器のメーカーによっては塩分を含む入浴剤を使わないよう案内しているので、先に確かめてください。
Q. 「オーラ」はもともとどんな意味ですか?
A. 風・香気・輝きを意味するラテン語から来た言葉です。医学では、てんかんや片頭痛の「前兆」もオーラと呼びます。
Q. ツインレイとエネルギーの関係は?
A. ツインレイを確かめる方法や、エネルギーがつながっていることを示す研究は見つかりませんでした。



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