リビングのカーテン風水|南の窓は何色か、方角と色の出どころ、遮光・断熱・防炎と、ひもの事故

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風水・暮らし

リビングのカーテンを替えるとき、せっかくなら風水で運のよい色を、と考える人は多いでしょう。調べると、南向きの窓には赤やオレンジ、西には黄色やゴールド、北には温かみのある色、と方角ごとの色が紹介されています。けれども、本やサイトによって色が違い、どれに従えばよいのか迷います。

ここでは、まず検索の多い「南の窓のカーテンは何色か」に答え、方角と色の決まりがどこから来たのかを辞典で確かめます。そのうえで、色よりも確かな理由で選べる、遮光の等級、窓から逃げる熱、朝の光、色あせ、高い建物での防炎の決まり、カーテンのひもの事故の注意を紹介します。

南の窓のカーテンは何色とされるか

リビングのカーテン風水|南の窓は何色か、方角と色の出どころ、遮光・断熱・防炎と、ひもの事故のイメージ

風水の色の決まりのもとにある五行の考えでは、南は「火」で、色は赤です。南向きの窓に赤やオレンジ、ピンクのカーテンを勧める説明は、この配当に沿ったものです。

ただ、南の窓は一日のうちで日が長く当たり、カーテンにとっては負担の大きい窓です。染めた布は太陽の紫外線で色があせ、色あせへの強さは、青い基準の布と並べて光を当てて比べる試験で等級が決められます。南や西の窓に濃い色のカーテンを掛けるなら、耐光の等級を商品の表示で確かめ、ときどき左右を入れ替えると、片側だけ色が抜けるのを防ぎやすくなります。

南の窓は、冬には日差しが部屋の奥まで届きます。窓辺にガラス玉や水晶玉、鏡を置くと、日光が集まって物を燃やす収れん火災が起きることがあります。東京消防庁の管内では、2009〜2018年に収れん火災が61件あり、日が低く差し込む1月が最も多くなっていました。風水で窓辺に置くことのある水晶玉や風水ボールも、火元になった例があります。南の窓辺には透明な球や鏡を置かず、留守にするときはカーテンを閉めておくと安心です。

方角と色の決まりは、どこから来たか

辞典によると、五行の配当は紀元前3世紀の『呂氏春秋』に原初的な形が見え、1世紀の『白虎通』でいっそう整理されました。その配当は次のとおりです。

  • 東(木・春)
    青。日本語の「あお」は昔から緑も含むので、東に緑のカーテンを当てるのは配当と食い違いません。
  • 南(火・夏)
    赤。
  • 中央(土)
    黄。
  • 西(金・秋)
    白。
  • 北(水・冬)
    黒。

もとの記事は、西の窓にゴールドやクリーム、淡い黄色を勧めていましたが、古典の配当で黄色は中央の色で、西は白です。北については、暗い色は冷たい気を増やすので避ける、と書いていましたが、配当では北の色は黒で、逆のことを言っていました。さらに、よくある質問では北に白やベージュを勧め、本文のアースカラーとも食い違っていました。

日本で、方角ごとに色を決めてインテリアで運を上げるという形が広まったのは、1990年代のことと考えられます。国立国会図書館の目録で、風水の本を多く出した小林祥晃さんの本を年順に見ると、1987年の『家相のわかる本』、1992年の『インテリア開運法』、1993年の『部屋別・方位別インテリア占い』と、はじめは家相やインテリアを題にしていて、題に「風水」が入るのは1994年からでした。1994年12月の本の副題は「インテリア・色・方位の三原則」です。西に黄色などの組み合わせを最初に誰が言ったのかは、確かめられませんでした。

方角ごとの運(東は仕事運、南は美容運や名誉運、西は金運や恋愛運、北は健康運や貯蓄運)の割り当てや、花柄は恋愛運、天然素材はよい気を取り込む、といった説明にも、出どころは見つかりませんでした。風水の効き目を確かめた研究がまだ少ないことは、リビングの風水の記事にまとめています。色は、五行の配当を一つの目安にしながら、部屋の明るさや好みで選んでかまわないでしょう。

色より確かな理由で選ぶ:遮光・断熱・朝の光

カーテンには、色の運とは別に、確かめられた目安がいくつもあります。光をどれだけさえぎるかは、日本インテリアファブリックス協会の遮光の等級で表されます。

  • 遮光1級
    遮光率99.99%以上。通す光は1万分の1以下で、強い日差しでもほとんど通しません。
  • 遮光2級
    99.80%以上99.99%未満。
  • 遮光3級
    99.40%以上99.80%未満。

窓は、家の中でいちばん熱が出入りする場所です。日本建材・住宅設備産業協会が2025年12月に出した試算では、今の省エネ基準(断熱の等級4)の木造の家のモデルで、換気を含めて、冬に逃げる熱の41%、夏に入る熱の64%が窓からでした。環境省の地方事務所の省エネの手引きは、冬に窓などから逃げる熱は全体の約5割だとして、厚手のカーテンにする、もう1枚足す、床まで届く長めのカーテンにする、夕方は早めに閉める、と勧めています。もとの記事は、短すぎるカーテンは気が逃げる、と書いていましたが、床まで届く丈にする理由は、熱を逃がしにくいことで説明できます。

朝の光も大切です。厚生労働省の睡眠のガイドは、起きたら部屋に朝日を取り入れると体内時計が整い、その効果は1,000ルクス以上の光で得られる、と説明しています。外の騒音や明かりが気になって眠れないときは、遮光や防音のカーテンに替えるとよい、ともしています。昼間を過ごすリビングは朝にカーテンを開けて明るく、寝室は夜に暗く、と部屋ごとに分けて考えると選びやすくなります。同じガイドは、赤ちゃんや小さな子どもは夜は部屋を暗くし、朝はカーテンを開けて明るくするとよい、としています。一方、夕方早くから眠くなってしまう高齢の人は、早朝の強い光で朝型がさらに強まることがある、とも書かれています。家族の生活の時間によって、東の窓のカーテンを開ける時刻を変えるのも一つの方法です。

高い建物では、防炎のカーテンが決まり

もとの記事は、色や素材の運だけでカーテンを選ぶよう勧めていましたが、建物によっては法律の決まりがあります。消防法では、高さ31メートルを超える建物(おおむね11階建て以上)で使うカーテンや布製のブラインド、じゅうたんなどは、一定の防炎性能をもつ「防炎物品」でなければなりません。高層マンションでは、住んでいる階に関係なく、この決まりがかかります。

防炎物品には「防炎」の表示が付いていて、マッチやライター程度の小さな火では燃え広がらず、火がついても自然に消える性質があります。防炎性能のない品に、まぎらわしい表示を付けることは法律で禁じられています。高さ31メートル以下のふつうのマンションや一戸建ては義務の対象ではありませんが、消防庁は、義務のかからない寝具や衣類などについても、燃えにくい「防炎製品」を使うよう勧めています。高い建物でカーテンを買い替えるときは、防炎のラベルを確かめてください。洗うときは、洗濯表示も見ておきます。

カーテンやブラインドのひもで、子どもが窒息する事故

消費者庁は、ブラインドやロールスクリーンの操作用のひもやチェーン、カーテンの留め具(タッセル)が子どもの首に絡まり、窒息する事故がたびたび起きていると注意を呼びかけています。3歳の子どもが亡くなった例が2件あり、そのうち1件は、窓の近くのソファの背もたれに乗ると、ひもに首が届く高さでした。首に絡まると15秒以内に気を失い、2〜3分で亡くなる危険があります。日本小児科学会も、カーテンの留め紐で首が絞まった事例を、けがの速報で報告しています。もとの記事は、カーテンのヨレやしわを直す、床すれすれの長さにそろえる、といった整え方を勧めていましたが、窓まわりの家具の置き方には触れていませんでした。

小さな子どもがいる家では、ひものない製品や、一定の重さで外れる安全な部品の付いた製品を選び、ひもやタッセルは子どもの手の届かない高さにまとめてください。ソファやベッド、棚、椅子など、踏み台になる物をひもの近くに置かないようにし、帰省先や旅行先でも確かめてください。

もとの記事は、カーテンを新しくしたら気持ちが明るくなったという体験談も多い、と書いていましたが、確かめられない声なので、ここでは紹介しません。方位やインテリアで運を開く考え方を一通り知りたいときは、紫月香帆さん監修の『神さまが教える風水の教科書』(ナツメ社、2014年)があり、掃除やインテリア、方位の章に分かれています。

よくある質問

Q. 南向きの窓のカーテンは何色がよいとされていますか?

A. 五行の配当では南は火で、色は赤です。南の窓は日がよく当たって色があせやすいので、耐光の等級を表示で確かめると安心です。

Q. 北の窓のカーテンは何色ですか?

A. 古典の五行の配当では北の色は黒です。暗い色を避けるという説明は配当と逆なので、北の部屋が暗く寒いなら、実用の面から明るめで厚手のものを選ぶとよいでしょう。

Q. 西の窓に黄色のカーテンは風水の決まりですか?

A. 古典の配当では黄色は中央、西は白です。西に黄色という組み合わせは日本の風水本で広まったもので、誰が最初に言ったかは分かりませんでした。

Q. マンションのカーテンは防炎でないといけませんか?

A. 高さ31メートルを超える建物(おおむね11階建て以上)では、住む階に関係なく防炎物品が必要です。それより低いマンションや一戸建てでは義務ではありません。

Q. 遮光1級なら光はまったく入りませんか?

A. 遮光1級は99.99%以上をさえぎる等級で、通す光は1万分の1以下ですが、まったくのゼロではありません。

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