八角鏡と八卦鏡のちがい|玄関に鏡を掛ける位置と、風水で避けたい置き方

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風水・暮らし

玄関に八角鏡を掛けると運気が上がる——風水の話でよく見かける言葉です。ところが「八角鏡」という呼び名で売られている鏡には、実は二つの、使い方のまったく違うものが混ざっています。ひとつは、易の八つの記号をあしらった「八卦鏡(はっけきょう)」。もうひとつは、記号のない、ただの八角形の鏡です。

どちらを手に取るかで、掛ける場所も、気をつけることも変わります。ここでは、二つのちがいを先に整理し、そのうえで八角形の鏡を玄関に掛ける位置、風水の解説どうしで食い違っている点、掛ける前に確かめたい重さと安全のことを順に見ていきます。紹介する風水の考え方は言い伝えで、効き目を約束するものではありません。

八卦鏡と八角形の鏡は、別のもの

八角鏡と八卦鏡のちがい|玄関に鏡を掛ける位置と、風水で避けたい置き方のイメージ
  • 八卦鏡(はっけきょう)
    鏡のまわりに、易の八つの記号(八卦)を配した護符です。形は八角形のほか円形もあり、鏡の面は平面・凸面・凹面があります。家の外、玄関や窓の上に掛けて、外から来る悪い気を跳ね返す、散らす、吸い込むといった役目があるとされます。
  • 八角形の鏡
    八卦の記号がない、八角形の枠の鏡です。日本の風水の解説では、八角形は八つの方位を表し、全方位の調和がとれた形として、玄関の内側に掛ける鏡の形にすすめられています。通販で「八角鏡 玄関」として売られている鏡の多くは、こちらです。

見分け方は簡単で、鏡のまわりに三本線の記号が八つ並んでいるかどうかです。並んでいれば八卦鏡、なければ八角形の鏡です。記事の最後に挙げた商品も、記号のない八角形の鏡にあたります。

八卦とは何か

八卦は、切れていない線と切れた線を三本ずつ組み合わせた八種類の記号で、古代中国の占いの書である易経に由来します。それぞれが天・地・雷・風・水・火・山・沢を表します。並べ方には、伏羲(ふっき)にさかのぼるとされる「先天八卦」と、周の文王にさかのぼるとされる「後天八卦」の二通りがあります。八卦鏡は、この八つの記号を鏡のまわりに円く並べたものです。

八卦鏡は「外」に掛けるもの

八卦鏡は、家の中に飾る鏡ではありません。風水の考え方では、玄関や窓の外側の上に掛け、向かいの建物の角や、家に向かってまっすぐ伸びる道のように、外から来る強い気をそらすために使います。凸面のものは跳ね返して散らし、凹面のものは吸い込むとされ、悪い気の来る向きに合わせて選び分けると説明されます。

  • 平面の八卦鏡
    悪い気を映して跳ね返すとされます。働きは凸面に近いと説明されます。
  • 凸面の八卦鏡
    ふくらんだ鏡面で、悪い気を跳ね返し、散らすとされます。
  • 凹面の八卦鏡
    へこんだ鏡面で、とがった角などから来る悪い気を吸い込むとされます。

そのぶん、使い方には注意が要ります。鏡の面を隣の家や向かいの家の玄関に向けるのは、相手に悪い気を送ることになるとして、非常に無礼な行いとされています。通行人や車に向けないように、という注意を書いた解説もあります。風水の専門家のなかには、八卦鏡は安易に置かないように、と呼びかける人もいます。何に向けて掛けるかで選ぶ鏡が変わるからです。

集合住宅で八卦鏡を外に掛けたいとき

  • 玄関扉の外側は、たいてい共用部分。国のマンション標準管理規約では、玄関扉のうち住戸のものとされるのは錠と内側の塗装だけで、扉の外側や共用廊下は共用部分です
  • 管理規約を確かめる。共用部分に物を取り付けてよいかは、建物ごとの管理規約で決まっています
  • 迷ったら、管理組合や管理会社に相談する。取り付けられない場合は、無理に外に掛けず、内側に八角形の鏡を掛ける形にとどめるのが無難です

八角形の鏡を玄関に掛ける位置

正面は避ける——ここは解説が一致している

玄関の扉を開けたとき、真正面に鏡がある配置は避ける、というのは、日本の風水の解説でほぼ一致している点です。扉から入ってきた良い気を、そのまま外へ跳ね返してしまうと考えられているためで、こうした家を「漏財宅(ろうざいたく)」と呼ぶ解説もあります。

右か左か——ここは解説によって逆になっている

一方で、正面を避けて右と左のどちらに掛けるかについては、解説によって言っていることが逆になっています。ある解説は、入って右は青龍の側で金運や恋愛運、左は白虎の側で仕事運が上がる、と説明します。別の解説は、右に掛けると仕事運や出世運、左に掛けると金運が上がる、と書いています。

どちらが正しいかを決める手がかりは、残念ながら見当たりません。言い伝えどうしが食い違っている以上、左右の意味にこだわって無理な場所に掛けるより、暮らしやすさで決めるほうが現実的です。

左右を決めるときの、暮らしの目安

  • 扉を開けたときにぶつからない側。扉の開く側に掛けると、開け閉めのたびに当たりやすくなります
  • 出かける前に身だしなみを確かめやすい側。靴を履く位置から全身や顔が映るかを、掛ける前に立って確かめます
  • 明かりが顔に当たる側。照明の位置によっては、鏡に映る自分の顔が暗くなります

風水の言い伝えを大切にしたい場合も、正面を避けるという一致している点だけ守れば十分です。そのうえで、毎日気持ちよく使える側を選んでください。

掛ける前に確かめたい、重さと安全のこと

鏡は、思っているより重いものです。たとえば直径35cmほどの枠付きの鏡で、1キロを超えるものもあります。玄関は人の出入りや扉の開け閉めで揺れやすく、地震のときには真っ先に落ちやすい場所でもあります。

  • 販売ページで、重さと取り付け方(壁掛けの金具の形)を確かめる
  • 掛ける壁の材質を確かめる。石膏ボードの壁なら、重さに合った専用のフックや金具を使う
  • 割れたときに破片が飛び散りにくい「飛散防止」の加工があるかを確かめる。玄関は素足や子どもが通る場所なので、とくに大切です
  • 賃貸の住まいなら、壁に穴を開けてよいか、退去時の扱いを先に確かめる

風水では、割れたりひびが入ったりした鏡は、そのまま使い続けないほうがよいと言われます。言い伝えを気にしない場合でも、割れた鏡はけがのもとなので、早めに取り替えてください。

八角形がよいとされる理由と、手入れ

八角形がすすめられるのは、八つの角が東西南北とその間の八つの方位に対応し、どの方向から来る気も受け止めて整える形、と考えられているからです。八卦の記号が八つあることとも重なります。

もっとも、丸い鏡をすすめる解説も多く、八角形でなければならないという決まりがあるわけではありません。玄関の広さや扉の形に合うものを選び、そのうえで形にこだわりたい人が八角形を選ぶ、という順番で考えると、置き場所に無理が出ません。

鏡は、曇りや手あかがつくと映りがぼやけます。風水の解説では、鏡はいつもきれいにしておくものとされていますが、それは暮らしのうえでも同じです。週に一度、乾いた柔らかい布で拭き、汚れが落ちにくいときは、固く絞った布で拭いてから乾いた布で仕上げます。枠が金属なら、水気を残さないようにしてください。

例として、八卦の記号のない八角形の壁掛けミラーの販売ページです。直径35cm・重さ1.2kgで、裏に飛散防止のフィルムが貼られています。

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よくある質問

Q. 八卦鏡を玄関の内側に掛けてもいいですか?

A. 八卦鏡は、外から来る悪い気をそらすために家の外に掛けるものとされています。内側に鏡を掛けたいなら、八卦の記号のない八角形の鏡を選ぶのが一般的です。

Q. 玄関の鏡は右と左のどちらがいいですか?

A. 風水の解説によって、右と左の意味が逆になっています。言い伝えで一致しているのは「正面は避ける」という点なので、正面を避けたうえで、扉にぶつからず、身だしなみを確かめやすい側を選ぶのが現実的です。

Q. マンションの玄関ドアの外に八卦鏡を付けてもいいですか?

A. 国のマンション標準管理規約では、玄関扉の外側は共用部分とされています。取り付けてよいかは管理規約で決まるので、管理組合や管理会社に相談してください。

Q. 鏡が割れてしまったら、どうすればいいですか?

A. 風水では、割れた鏡は使い続けないほうがよいと言われます。けがのもとにもなるので、早めに取り替えてください。次に買うときは、飛散防止の加工があるものを選ぶと安心です。

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