ペリドットの浄化と手入れ|超音波とスチームは避ける、宝石学が勧める方法と宇宙から来る石

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パワーストーン

ペリドットは、黄色みを帯びた明るい緑の石です。8月の誕生石として知られ、「浄化の方法が知りたい」と調べる人が多い石でもあります。

ここでは、宝石学の資料にもとづいて、やってよい手入れと避けるべき手入れをはっきり書きます。そのうえで、この石が隕石にも含まれていること、世界の産地、誕生石としての扱いをまとめます。

手入れは「温かい石けん水」が最良

ペリドットの浄化と手入れ|超音波とスチームは避ける、宝石学が勧める方法と宇宙から来る石のイメージ

アメリカ宝石学会は、ペリドットの洗浄について、温かい石けん水が最良の方法だと説明しています。柔らかい布か、やわらかいブラシで洗い、よく乾かします。

「お湯は石の表面を傷める」と書いている解説を見かけますが、これは逆です。気をつけるのは温度の高さではなく、温度が急に、不均一に変わることです。

はっきり書いておきます。超音波洗浄機とスチーム洗浄機は、ペリドットには使わないでください。どちらもアメリカ宝石学会が推奨していません。急で不均一な加熱は、石を割ることがあります。宝飾店で洗浄を頼むときも、ペリドットだと伝えてください。

光には強く、酸に弱い

日光で変色するのではないかと心配する人がいますが、ペリドットは光に対しては安定しているとされています。窓辺に置いておいたら色が抜ける、という石ではありません。

弱いのは酸です。硫酸には容易に侵され、塩酸にもやや侵されます。そして、酸性の汗にも長い時間をかけて侵されるとされています。身につけたあとに汗をふいておくこと、掃除用の洗剤に触れさせないことが、現実的な注意になります。

塩に埋める、流水に当てるといった方法については、宝石学の資料に記述が見つかりませんでした。分からないものは分からないと書いておきます。汗をふく、石けん水で洗う、それで足ります。

硬さと、欠けやすさ

モース硬度は6.5から7で、水晶とほぼ同じくらいです。靭性(割れにくさ)は中程度とされています。日常で使う分には十分ですが、指輪にすると、ぶつけて欠けることがあります。

ほかの石と一緒に袋へ入れると傷が付きます。分けて保管してください。硬度は「傷のつきにくさ」で、落としても割れないという意味ではありません。

毎日着けるなら、指輪より、ぶつけにくいペンダントやイヤリングのほうが長持ちします。指輪にするなら、台座が石の縁を覆う作りのものを選ぶと欠けにくくなります。水仕事や掃除のときは外す、という習慣にしておけば、酸と衝撃の両方を避けられます。

宇宙から来るペリドット

ペリドットは、地球の外にもあります。パラサイト隕石と呼ばれる種類の隕石には、金属の中にこの石が散らばった形で含まれています。

2005年には、探査機が持ち帰った彗星の塵の中からも見つかりました。アメリカ宝石学会がこれまでに見た、地球外のものから作られた最大のカット石は2.32カラットだとされています。

地球の深いところにある岩の成分でもあり、ハワイには、この石の粒でできた緑色の砂浜があります。「宇宙や大地とつながる石」という言い方は、意味づけとしてではなく、産まれ方の話として読むと、かなり面白い石です。

世界の8割から9割はアリゾナから

いま市場に出ているペリドットの多くは、アメリカのアリゾナ州から来ています。サンカルロス・アパッチ保留地にあるペリドット・メサという場所が世界最大の産地で、米国地質調査所によると、世界の生産の80%から95%を占めるとされています。

歴史をさかのぼると、記録に残る最初の産出は、紀元70年ごろの紅海の島です。のちにミャンマーが知られ、現在は中国やパキスタンのものも出回っています。

長いあいだ、トパーズやエメラルドと混同されてきた

古代エジプトでは、紅海の島で採れたこの石を「太陽の宝石」と呼んでいたとされています。ただ、この石はごく初期から、トパーズと混同されてきました。島の名前が、そのままトパーズの語のもとになっています。

エメラルドとの混同も知られています。クレオパトラが愛したというエメラルドは、実はペリドットだった可能性が指摘されています。ドイツのケルン大聖堂にある三王の聖堂のペリドットも、何世紀にもわたってエメラルドだと信じられていました。

「ファラオに愛された石」といった説明を見かけますが、当時の人が何をペリドットと呼んでいたのかがはっきりしないので、断定はできません。混同されてきた歴史のほうが、確かめられる話です。

8月の誕生石は3つになった

日本の誕生石は、2021年12月20日に63年ぶりに改訂されました。全国宝石卸商協同組合が中心になり、日本ジュエリー協会などの賛同を得て決めたもので、全部で29種になっています。

この改訂で、8月の誕生石はペリドットだけではなくなりました。サードオニックスとスピネルも8月の石です。贈り物を選ぶときは、三つから選べます。

業界団体は、ペリドットの異名として「イブニング・エメラルド」を紹介しています。夜の明かりの下でも緑がくすみにくいことから付いた呼び名です。

「意味」として言われていること

ペリドットの意味として、和解の石、繁栄の石、夫婦和合の石といった呼び名が紹介されます。どれも、いつ誰が言い始めたのかをたどれませんでした。

明るい緑を身につけると気分が上がる、という感じ方は本物です。そこに古い由来を足さなくても、この石には、隕石に含まれることや、長く別の宝石と間違われてきたという確かな話があります。そちらのほうが、人に話したくなる中身です。

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よくある質問

Q. ペリドットの浄化は、どうすればいいですか?

A. アメリカ宝石学会は、温かい石けん水で洗うのが最良の方法だとしています。柔らかい布かやわらかいブラシで洗い、よく乾かしてください。

Q. 超音波洗浄機は使えますか?

A. 使わないでください。超音波洗浄機とスチーム洗浄機は、どちらも推奨されていません。急で不均一な加熱は、石を割ることがあります。

Q. 日光に当てても大丈夫ですか?

A. ペリドットは光に対しては安定しているとされています。色が抜ける心配より、酸に弱いことのほうが現実的な注意です。汗をふき、洗剤に触れさせないでください。

Q. 塩や流水で浄化してもいいですか?

A. 宝石学の資料に、塩や流水についての記述は見つかりませんでした。石けん水で洗い、汗をふくことで足ります。

Q. ペリドットは隕石にも含まれているのですか?

A. 含まれています。パラサイト隕石には金属の中に散らばった形で入っていて、2005年には探査機が持ち帰った彗星の塵からも見つかりました。

Q. 8月の誕生石はペリドットだけですか?

A. 2021年12月の改訂で、8月はペリドット、サードオニックス、スピネルの3石になりました。

Q. ペリドットはどこで採れるのですか?

A. アリゾナ州のペリドット・メサが世界最大の産地で、世界の生産の80〜95%を占めるとされています。記録に残る最初の産出は、紀元70年ごろの紅海の島です。

Q. エメラルドと見間違えることはありますか?

A. 歴史的に何度も混同されてきました。クレオパトラのエメラルドは実はペリドットだった可能性が指摘され、ケルン大聖堂の三王の聖堂のペリドットも何世紀もエメラルドだと信じられていました。

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