虹のスピリチュアルな意味|吉兆とも凶兆ともされた歴史、虹市、色の数、虹の夢

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。

サイン・前兆

雨のあとに空を見上げたら、大きな虹がかかっていた。思わず足を止めて、何かのしるしのように感じた人は多いと思います。虹は、昔から世界中で特別な意味を与えられてきました。

ただ、その意味はいつも「幸運のしるし」だったわけではありません。ここでは、虹にまつわる言い伝えを辞典で確かめ、虹が見える仕組みを気象庁の説明から整理します。検索で多かった「虹の夢」についても、分かっていることを書きます。

虹は吉兆だけではなかった

虹のスピリチュアルな意味|吉兆とも凶兆ともされた歴史、虹市、色の数、虹の夢のイメージ

日本でも、虹は水の神の現れとされ、その水の神は蛇の姿で考えられることが多かったと、百科事典は説明しています。そして「虹を指さしてはいけない」というタブーがありました。

虹を大きな蛇とみる考え方と、虹を指さすのを避けるタブーは、日本だけのものではありません。中米や南米、台湾、インドネシアなど、世界の広い地域に見られます。北米のダコタ族やホピ族でも、虹を指さすのはタブーだったとされます。

中国では、虹は竜の一種と考えられました。漢字の「虹」に虫偏がつくのは、虹を竜の形をした生き物とみたからだと、漢字の辞典は説明しています。雄を「虹」、雌を「霓(げい)」と呼び分けました。古代中国では虹は不吉なもので、決して指さしてはならないとされていました。

日本の古い記録には、白い虹(白虹)が出てきます。霧のときなどに見える白っぽい虹で、武器や戦乱のしるしとされました。奈良時代の『続日本紀』にその例があります。

「虹を見ると良いことがある」という言い伝えが各地に残っている、という説明をよく見かけますが、出典は見つかりませんでした。辞典で確かめられたのは、ここに書いたように、虹を畏れたり、不吉とみたりした記録のほうです。

虹の立つ所に市を立てた

日本の虹の言い伝えで、もう一つはっきりしているのが「虹市(にじいち)」です。百科事典によると、昔は虹の立った所に市を立てたと伝えられています。市を開くことは人の力だけではなく、目に見えない力によると考えていたらしい、と説明されています。

中世の京都では、市が開かれるのは、虹市のようなめでたいしるしによるものや、寺社の祭りの日、年の暮れの市などに限られていた、とする辞典もあります。毎月決まった日に開く定期市とは別の、虹が出たときだけの市だったわけです。

畏れの対象だった虹が、市を開くきっかけにもなっていた。虹は、良いか悪いかの一方ではなく、ふだんと違う力が現れたしるしとして受け止められていたと言えそうです。

古い呼び名は「ぬじ」

「虹は天の橋(ぬじ)と呼ばれた」という説明を見かけますが、これは誤りです。「ぬじ」は虹そのものを指す古い言葉で、『日本書紀』の天武天皇11年の記事に「大虹(ぬじ)」と読む例があります。『万葉集』の東国の歌には「のじ」という形が出てきます。「にじ」の形は『古事記』に見えます。

世界の神話の虹

  • ギリシア神話
    女神イリスが虹の神で、天と地、神々と人間を結ぶ使者とされた
  • 北欧神話
    神々が地上から天にかけた橋ビフレストが虹で、ヘイムダルが番をする。世界の終わりに崩れるとされた
  • 旧約聖書
    洪水のあと、神がノアと交わした「もう洪水で生き物を滅ぼさない」という約束のしるしとして、雲の中に虹を置いた(創世記9章)
  • 日本神話
    イザナキとイザナミが立った「天の浮橋」も、虹を表すと考える説がある
  • 北米
    プエブロの人々の祖先の精霊カチナは、虹の橋を渡って降りてくるとされる。ナバホは虹を神々が旅する道とみる
  • ヨーロッパ
    虹の根元に黄金の詰まった壺があるという言い伝えが広くある

天と地を結ぶ橋や使者とみる話が多い一方で、インド洋のアンダマン諸島のように、虹を病気や不吉の前ぶれとみる地域もあります。もとの記事にあった、ネイティブアメリカンが虹を「精霊からの贈り物」とみたという話は、出典が見つかりませんでした。

虹は何色か

今の日本では、虹は赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の七色とするのが一般的です。けれども、気象庁は「6色とも、7色ともいわれています」としていて、藍を除いた6色をあげています。色はもともと切れ目なく移り変わっていて、何色と数えるかは、代表的な色の名前をいくつ並べるかの違いです。

一橋大学附属図書館の紹介によると、江戸時代の末に西洋の科学が入るまで、日本の文献で虹の色を「七」と書いたものはないそうです。鎌倉時代の『吾妻鏡』には「五色の虹」が出てきます。アメリカの理科の教科書も、1940年ごろまでは七色と書いていたのが、その後は6色に変わったとされます。

七色にしたのはニュートンです。著書『光学』で、プリズムで分けた光の色の境目を音階の比になぞらえ、7つに区切りました。同じ本の中で、色は少しずつ移り変わるものだとも書いています。

虹が見える条件

  • 虹は必ず太陽を背にした方向に出る(気象庁)
  • 雨上がりに限らず、太陽と反対側で雨が降っていて、その間に立てば見える
  • 主な虹は、太陽と正反対の点を中心に、半径約42度の円の一部として見える
  • 日の入りのころなら、ほぼ半円の虹になる。太陽が高い昼は、地平線近くに上の部分しか見えない
  • 滝や噴水、じょうろの水でも見られる。月の光でできる虹もある

二重の虹は、外側の虹(副虹)が、雨粒の中で光が2回反射してできるものです。内側の虹より幅が広く、色の順が逆になります。「めったに見られない」と書かれることがありますが、百科事典は、主な虹より薄いので見落としやすい、としているだけです。主な虹が出ているときは、その外側にもう一本ないか探してみてください。

虹の夢

虹の夢を見たらどういう意味か、という解釈は多く見かけますが、虹の夢を調べた研究は見つかりませんでした。夢の中の色についての研究はあり、2008年の60人を対象にした小さな研究では、白黒のテレビや映画に先に触れた高齢の人のほうが、白黒の夢を多く報告したとされています。夢に何が出てくるかは、ふだん目にしているものの影響を受けるという考え方の一つの例です。

夢の意味は、夢占いの本や解釈する人によって違い、決まったものはありません。印象に残った夢なら、そのとき自分が何を感じたのか、最近気になっていることと重なるところがないかを振り返るほうが、決まった意味を当てはめるより自分の役に立つはずです。

部屋の中の虹と、気をつけたいこと

窓辺にガラス玉(サンキャッチャー)を下げると、部屋の中に小さな虹がいくつも映ります。これを浄化や守護霊のサインとする説明もありますが、出典は見つかりませんでした。光がガラスで分かれて映る仕組みは、空の虹と同じく光の屈折によるものです。

ガラス玉や水の入ったペットボトル、凸面の鏡などは、日光を一点に集めて火が出ることがあります。消防は、これを「収れん火災」と呼んで注意を呼びかけています。窓辺に置くものは、光が集まる先に燃えやすいものがないか確かめてください。

虹を見たときに

虹は、天と地を結ぶ橋とも、畏れるべき蛇とも、市を開くしるしとも見られてきました。どの見方も、ふだんの空に突然現れる特別な光景に、人が意味を見いだそうとしてきた跡です。

虹を見て良いしるしだと感じたなら、その気持ちを大切にしてかまいません。ただ、虹を見なかったから悪いことが起きる、というものでもありません。見えたときは、太陽が背中側にあることを確かめて、外側の二本目の虹も探してみてください。

この記事にもとから載せている商品です。虹を扱ったものではなく、占いなどに使うカード『日本の神託カード』(大野百合子、2012年)の販売ページです。

日本の神託カード

¥4,400 (税込)

Amazonで詳細を見る

※ 価格は投稿時点のものです。最新の価格はAmazonでご確認ください。

よくある質問

Q. 虹を見るのは縁起が良いのですか?

A. 良いしるしとみる人は多いですが、昔の日本では虹を水神の蛇の現れとみて、指さしてはいけないとするタブーもありました。一方で、虹の立った所に市を立てた言い伝えもあり、ふだんと違う力のしるしとして受け止められていたようです。

Q. 虹の夢にはどんな意味がありますか?

A. 虹の夢を調べた研究は見つかりませんでした。夢の意味に決まったものはないので、そのとき感じた気持ちや、最近気になっていることと重ねて振り返ってみてください。

Q. 虹は7色ではないのですか?

A. 気象庁は6色とも7色ともいわれるとしています。日本で七色と書くようになったのは江戸時代の末からとされ、七つに区切ったのはニュートンです。

Q. 二重の虹は珍しいのですか?

A. 外側の虹は内側より薄いので見落としやすいのですが、まれと決まったものではありません。主な虹が出ているときに、その外側を探してみてください。色の順が逆になっています。

Q. 虹はどの方向に見えますか?

A. 必ず太陽を背にした方向です。夕方なら東の空、朝なら西の空に、雨が降っているときに見えやすくなります。

Q. 虹を指さしてはいけないのですか?

A. 昔の日本や中国、北米の一部などにそういうタブーがありました。今の決まりではないので、気にしすぎる必要はありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました