アマゾナイトのスピリチュアルな意味|天河石という和名、アマゾン川では採れない石、色の正体と手入れ

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パワーストーン

青緑色に白い筋が入った、やわらかな色合いの石。アマゾナイトは、ブレスレットなどでよく見かけるパワーストーンです。スピリチュアルな意味を調べると、「希望の石」「心を落ち着ける石」といった説明がたくさん出てきます。

ここでは、アマゾナイトがどんな鉱物なのかを辞典や宝石学の資料で確かめ、スピリチュアルな意味の説明がどこから来ているのかを見ていきます。名前と産地の意外な関係、色の正体、手入れの注意もまとめます。

アマゾナイトとは

アマゾナイトのスピリチュアルな意味|天河石という和名、アマゾン川では採れない石、色の正体と手入れのイメージ

アマゾナイトは、長石という鉱物の仲間の「微斜長石」のうち、青緑色や緑色をしたものです。和名は天河石(てんがせき)で、アマゾン石とも呼ばれます。宝石に使われる長石の代表として、ムーンストーンやラブラドライトと並んで挙げられます。

表面に見える白い筋は、曹長石という別の長石が縞のように混じったもので、欠点ではありません。良質なものはひすいの代わりに使われることがあり、ひすいと取り違えられることも多い、と辞典は書いています。

アマゾナイトを「長緑石」とも呼ぶ、という説明を見かけますが、辞典の別名にこの名前はなく、鉱物の名前として使われている例も見つかりませんでした。和名は「天河石」です。

名前はアマゾン川から、でもそこでは採れない

アマゾナイトという名前は、南米のアマゾン川にちなんでいます。けれども、アメリカのスミソニアン博物館とブリタニカ百科事典は、アマゾン川の流域ではこの石の産地は見つかっていない、と説明しています。1911年のブリタニカも、昔そこから緑の石が得られたことから名づけられたが、アマゾン地域に緑の長石が出るかは疑わしい、と書いていました。

日本の辞典には「最初にブラジルのアマゾンで産した」とするものもあり、資料によって説明が分かれます。名前がアマゾン川にちなむことは確かですが、アマゾンで採れた石だとは言い切れません。

青緑色の正体

アマゾナイトの色の原因は、長いあいだ分かりませんでした。銅のせいだと考えられたこともあります。1985年に発表された研究で、青緑色は、長石の結晶の中に鉛と水の両方が含まれ、そこに放射線が当たってはじめて生まれることが示されました。鉛だけ、水だけでは、この色にはなりません。

同じ研究では、強く熱すると色が消えることも確かめられています。数百度で長く加熱すると青や緑は戻らず、煙水晶のような色になりました。ただし、ふだんの日光や体温で色があせるかを調べた資料は見つかりませんでした。

主な産地

  • ロシア: 19世紀から20世紀の初めには、ウラル地方のイリメン山地がほとんど唯一の産地だった
  • アメリカ: 1876年の独立百年記念博覧会で紹介されて以降、コロラド州のパイクスピーク地域が重要な産地になった。バージニア州のモアフィールド鉱山は今も採掘している
  • ブラジル、カナダ、マダガスカル、イタリアなど
  • 日本: 長野県南木曽町の田立や、山梨県甲府市の黒平で、色の淡いものが採れたことがある

スピリチュアルで言われる意味の出どころ

アマゾナイトは「希望の石」と呼ばれ、心のバランスを整える、と紹介されることがあります。けれども、この石言葉を紹介しているのは販売店などで、いつ、誰が言い始めたのかは確かめられませんでした。心の不調にはたらくという効果を調べた研究も見つかりませんでした。

のどのチャクラに対応する石、という説明もよく見かけます。チャクラに色を一つずつ当てる考え方は、20世紀の西洋でまとまったものです。1927年のリードビーターの本のあと、色彩療法の人たちを通じて少しずつ虹の色と結びつき、色と心の性質の一覧が一緒に印刷されたのは1977年とされます。利き手と反対の手首につけると力を受け取れる、という左右の決まりも、出どころは見つかりませんでした。

こうした意味は、石を身につける楽しみの一つとして受け取るのがよいでしょう。心の不調が続くときは、石に頼るより、医療機関や相談窓口を頼ってください。

「効果」「体験」で調べている人へ

国民生活センターは、雑誌広告などで買った開運ブレスレットをきっかけに、「除霊のため」「運気を上げるため」と高額な祈祷や石を次々に売りつける手口に、2012年と2014年に注意を呼びかけています。2009年度から2013年度に寄せられた相談は5,378件で、2013年度の契約額の平均は約99万円、契約した人の約8割が女性でした。

2014年の発表は、問題点の一つとして、購入者の体験談を広告に載せて、持つだけで運気が上がるかのように信じ込ませていることを挙げています。「効果があった」という体験談は、効果の裏づけにはなりません。

霊感や開運をうたう勧誘で結んだ契約は、2023年に改正された消費者契約法で取り消せる場合があります。困ったときは、消費者ホットライン188や、法テラスの霊感商法等対応ダイヤル(0120-005931)に相談できます。

硬さと手入れ

アマゾナイトの硬さはモース硬度6〜6.5で、水晶(7)より少し軟らかい石です。決まった2つの方向に割れやすい性質(劈開)があり、もろいので、硬いものにぶつけると欠けることがあります。傷みやすいため、樹脂をしみ込ませて補強したものもよく出回っています。

  • 樹脂をしみ込ませたアマゾナイトは、除光液などに含まれるアセトンにつけると白っぽい割れや曇りが出た(宝石学の研究機関の実験)。水やアルコールでは変化がなかった
  • 同じ長石の仲間のムーンストーンについて、宝石学の研究機関は、超音波洗浄機やスチーム洗浄機は勧めず、温かい石けん水で洗うよう案内している
  • 急な温度の変化や高い熱は、長石を割るおそれがある

汚れが気になるときは、柔らかい布で拭くか、ぬるま湯で軽く洗ってよく乾かせば十分です。流水や月の光で浄化する、といった手入れの決まりには出典が見つかりませんでした。

本物か見分ける目安

アマゾナイトとして売られていたビーズが、染めた珪岩や玉髄(どちらも石英の仲間)だった例が報告されています。その模造品は、淡い緑がかった青で色が均一、アマゾナイトとしては色が淡すぎ、アマゾナイトに特有の板が重なったような構造がありませんでした。

もとの記事には「色が濃く均一なものは着色を疑う」とありましたが、実例はむしろ淡くて均一でした。白い筋や板のような構造が見えるか、色が淡すぎないかが目安になります。アマゾナイトそのものも、トルコ石の模造品に使われることがあります。確かめたいときは、宝石の鑑別機関に頼むのが確実です。

アマゾナイトとのつきあい方

青緑色が、鉛と水と放射線で生まれる。名前の由来になったアマゾン川では見つかっていない。アマゾナイトの確かな話は、言い伝えに負けないくらい不思議です。身につけるなら、石の成り立ちを知ったうえで、色合いを楽しむ石として選んでください。

よくある質問

Q. アマゾナイトのスピリチュアルな意味は何ですか?

A. 「希望の石」「心のバランスを整える石」と紹介されますが、この意味の出どころは確かめられませんでした。効果を調べた研究も見つかりませんでした。

Q. アマゾナイトの和名は何ですか?

A. 天河石(てんがせき)です。アマゾン石とも呼ばれます。「長緑石」という名前は辞典にありません。

Q. アマゾン川で採れる石ですか?

A. 名前はアマゾン川にちなみますが、スミソニアン博物館などは流域で産地は見つかっていないとしています。主な産地はロシアやアメリカなどです。

Q. 水につけても大丈夫ですか?

A. 樹脂をしみ込ませたものは水では変化がなかったという実験があります。除光液などのアセトンは避けてください。長くつけておく必要はありません。

Q. アマゾナイトの色はなぜ青緑なのですか?

A. 長石の中の鉛と水に、放射線が当たって生まれると考えられています。強く熱すると色が消えます。

Q. 開運ブレスレットの体験談は信用できますか?

A. 国民生活センターは、購入者の体験談で効果を信じ込ませる広告を問題として挙げています。体験談は効果の裏づけになりません。

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