ピンクのオーラを高めたい、という気持ちで調べている人が少なくありません。意味を知りたいというより、いまより良い状態にしたい、という順番で来ています。
では、高めるとは何をすることなのでしょうか。そこをはっきりさせないまま、ピンクの小物を買うところから始めると、変わった気がしないまま終わってしまいます。順番をつけて見ていきます。
「オーラを高める」とは、何をすることなのか

はじめに、ひとつ確かめておきます。オーラは、道具で測れるものではありません。高まったかどうかを、外から数字で確かめる方法はない、ということです。
それでも、この言葉が長く使われてきたのには理由があります。ピンクに重ねられてきたのは、人に向ける気持ちと、自分に向ける気持ちです。そして、その二つは日によって確かに変わります。同じ用事を頼まれても、気持ちよく引き受けられる日と、返事をするのも重い日があります。
だから「ピンクのオーラを高める」を、「人にやさしくできる状態を保つ」と読み替えてみてください。そう置き換えると、やることが具体的になります。
読み替えは、色の話を否定するためのものではありません。色の言葉のままだと、やることが持ちものを選ぶところで止まってしまうからです。何が変わってほしいのかを先に決めておけば、持ちものも、そのための道具として使えるようになります。
ピンクに重ねられてきた意味
ピンクは、赤と白が混ざった色です。赤が持つとされる生命力や情熱と、白が持つとされる純粋さが合わさった色だという説明が、よく使われます。そこから、愛情、やさしさ、癒し、繊細さといった意味が重ねられてきました。
体のエネルギーの中心とされるチャクラのうち、胸の中央にあるとされる第4のチャクラとの結びつきも、よく語られます。このチャクラは、愛情、共感、つながり、そして自分を受け入れることを受け持つとされています。
ピンクというと恋愛の色だと思われがちですが、語られている範囲はもっと広く、次の三つに分かれます。
- 人に向ける愛
相手のことを考えて動ける状態です。いちばん分かりやすく、いちばん先に減るものでもあります。 - 自分に向ける愛
自分を後回しにしないでいられる状態です。ここが細くなると、人に向けるほうも続かなくなります。 - 受け取る側の愛
語られることが少ないのですが、実は同じくらい大事です。人からの好意や手助けを、申し訳なさなしに受け取れるかどうか。受け取れない人は、与える側にしか立てなくなります。
「ピンクのオーラの人」の特徴を、答え合わせに使わない
色の解説には、たいてい性格の一覧が付いています。思いやりが深い、人の気持ちに敏感、繊細で傷つきやすい、美しいものが好き——といった形です。
こうした一覧を読んで「当てはまる」と感じたとき、それを自分の色の証明として使うと、話がそこで止まります。代わりに、こう考えてみてください。当てはまると感じたのは、自分がそう在りたいと思っているからかもしれない、と。
そう読むと、一覧は診断ではなく、目標の一覧になります。「人の気持ちに敏感」が自分に当てはまってほしいなら、そうしていられる状態を保つことが、この記事の目的になります。色が何色かを確かめる必要は、もうありません。
薄れていると感じるとき、実際に起きていること
以前はもっとやさしくできたのに、という感覚には、だいたい決まった背景があります。
- 断れない状態が続いている。頼みごとは、引き受ける人のところに集まります。一度引き受けると次も来るので、ひとりに偏っていきます
- 相手の機嫌で、自分の一日が決まっている。相手が不機嫌だった日は、こちらも沈んで終わる。人の状態に敏感であるほど、この影響が大きくなります
- お礼を言われない場所で、手を動かしている。家事や職場の雑務のように、やって当たり前と扱われる仕事が続いているときに起こります
- 眠りが足りていない。眠れていないと、人の言葉をきつく受け取るようになります。気持ちの問題として悩む前に、ここを確かめてください
- 予定が詰まっていて、何もしない時間がない。余白がないと、とっさのやさしさが出なくなります
並べてみると、どれも気持ちの持ちようではなく、置かれている状況の話であることが分かります。薄れたのは心が冷たくなったからではなく、やさしくしていられる余裕がなくなったからです。
高めるには、順番があります
ここからが本題です。やることは三つありますが、順番を守らないと効きません。先に減らして、それから足す——これが順番です。
第一に、減らす
今週の予定を見て、断れるものを一つ探してください。行かなくても誰も困らない集まり、引き受けたけれど期限が決まっていない頼まれごと、返さなくてもよい連絡。一つで構いません。
断り方は、理由を長く説明しないほうがうまくいきます。「今週は難しいです」「今回は見送ります」で十分です。理由を足すほど、相手はそこを崩しにかかります。
第二に、戻す
眠る時刻を、いつもより30分だけ早めてみてください。一週間続けると、人の言葉の受け取り方が変わることがあります。食事を抜いている日が続いているなら、そちらが先です。
この段階を飛ばして人にやさしくしようとすると、無理をして、また戻ります。順番が大事なのはこのためです。
第三に、足す
余白ができてから、人に向ける行動を足します。大きなことは要りません。むしろ、返礼が期待できない相手に向けた小さな行動のほうが、効きます。
- しばらく連絡していない人に、用事なしで一言だけ送る
- 店や配達の人に、はっきりお礼を言う
- 家族がやっている名前のつかない家事を一つ、黙って引き受ける
- 誰かをほめたとき、それを本人に伝わる形にする
こうした行動が効くのは、相手のためだけではありません。自分が人にやさしくできたという実感が残るからです。その実感が、次の日の余裕になります。
色とものを、合図として使う
ピンクの服、ピンクの花、ローズクォーツ。こうしたものを取り入れる方法は、よく紹介されます。効き目があるかどうかを確かめることはできませんが、使い方を決めておくと、役に立ちます。
身につけたものを、その日の合図として使うやり方です。「これをつけている日は、一度は人をほめる」「この石を持っている日は、断る練習をする」。そう決めておくと、目に入るたびに思い出せます。石や色が働くのではなく、決めておいたことを思い出す仕組みとして働きます。
花を飾るのも同じです。花そのものより、水を替えるために毎日その場所に立つことのほうが、暮らしを変えます。
高い買いものをする必要はありません。「強い石でないと効かない」「浄化しないと悪い影響がある」といった説明でお金の話につながるものは、一日置いてから考えてください。
胸に手を当てる、5分の呼吸
第4のチャクラに意識を向ける方法として、呼吸を使うやり方がよく知られています。手順は簡単です。
- 静かな場所に座り、胸の中央に手のひらを当てる
- 手に胸が触れている感じを、しばらく確かめる
- 鼻から息を吸い、胸が持ち上がるのを手で感じる
- 口からゆっくり吐く。吐く時間を、吸う時間より少し長くする
- これを5分ほど続ける
ピンクの光が広がる様子を思い浮かべる、という説明をよく見かけます。思い浮かばなくても構いません。手のひらに感じる動きだけを追っていれば、やっていることは同じです。
途中で眠くなったら、それは体が休みたがっているということなので、そのまま休んでください。息が苦しくなったらやめてください。続けることより、嫌にならないことのほうが大事です。
変わったかどうかを、どう見るか
順番どおりにやっても、翌日に何かが起こるわけではありません。一日ごとに見ると、変わっていないようにしか見えないので、一週間くらいのまとまりで見てください。
- 頼まれごとを断ったあと、後ろめたさが残る時間が短くなったか
- 人が不機嫌なのを見たときに、自分のせいだと考える回数が減ったか
- お礼を言われたときに、申し訳なさなしに受け取れたか
- 何もしない時間が、一日のどこかにあるか
気をつけたいのは、人から「雰囲気が変わった」と言われることを目安にしないことです。人の反応は、その人の都合でも変わります。自分の内側で起きたことだけを数えてください。
それから、戻る日があって当然です。一週間のうち何日そうでいられたか、という見方をすれば、ゼロだったものが二日になった時点で、十分に変わっています。
やさしくしすぎて、つらくなっているなら
人に向ける気持ちが強い人ほど、自分の側が空になっていることに気づくのが遅れます。
相手の頼みを断れない、断ると嫌われると思う、相手が不機嫌だと自分のせいだと感じる。こうした状態が続いているなら、必要なのはオーラを高めることではなく、境目を引き直すことです。
- その場で返事をしない。「少し考えます」と言って持ち帰る
- 引き受けるときに、範囲と期限を口に出す
- 相手の機嫌は、相手のものだと考える練習をする
気分の落ち込みが2週間以上続いている、眠れない日が続いている、何をしても楽しくない——そうした状態であれば、色の話より先に、医療機関に相談してください。
よくある質問
Q. 自分のオーラがピンクかどうか、どうすれば分かりますか。
A. 確かめる方法はありません。見えると言う人に聞く方法はありますが、同じ人を別の人が見たときに同じ色になるとは限りません。色を確かめるより、人にやさしくできている日かどうかを自分で見るほうが、役に立ちます。
Q. 鑑定を受けたほうがよいでしょうか。
A. 受けて気持ちが整理できるなら、それも一つです。ただ、同じことを何度も違う人に聞いているときは、ほしいのは答えではなく、安心のほうになっています。
Q. 人からピンクのオーラが見えると言われました。
A. そう見えたと伝えてくれた、ということです。多くの場合、その人はあなたの雰囲気をやわらかいと感じています。褒め言葉として受け取っておいて構いません。
Q. ピンクと別の色が混ざっていると言われました。
A. オーラは一色に決まるものではない、という説明が一般的です。混ざっているという言い方は、その人がいくつかの印象を同時に持ったということだと考えられます。
Q. ピンクのオーラが濃い人は、恋愛がうまくいくのですか。
A. そうした保証はありません。人にやさしくできる状態が続いていれば、人との関係が穏やかになりやすい、という程度に考えておくのが無難です。
Q. 子どものオーラもピンクになりますか。
A. 子どもはピンクだと説明されることがよくあります。確かめようはありませんが、子どもを見てやわらかい印象を受ける人が多い、ということの言い換えだと考えると分かりやすくなります。
まとめ
ピンクのオーラを高めたいという気持ちを、「人にやさしくできる状態を保つ」と読み替えると、やることがはっきりします。ピンクに重ねられてきたのは、人に向ける愛、自分に向ける愛、そして受け取る側の愛の三つです。
薄れたと感じるときに起きているのは、心が冷たくなったことではなく、断れない、余白がない、眠れていない、といった状況です。だから順番があります。先に減らし、眠りと食事を戻し、それから人に向ける行動を足す。この順でないと続きません。
ピンクの色ものやローズクォーツは、その日にやることを思い出すための合図として使ってください。そして、断れない状態が長く続いてつらいなら、整えるより先に、境目を引き直すほうが効きます。


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