秋分のスピリチュアルな意味|秋分の日の由来、昼と夜の長さ、お彼岸の本来の意味と過ごし方

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星読み・暦

秋分は、暦の上で秋のまんなかにあたる日です。スピリチュアルの解説では、光と闇が釣り合う日、ひとつの区切りの日として紹介されることが多い日でもあります。ただ、よく書かれている「昼と夜がちょうど同じ長さになる」という説明は、正確ではありません。

ここでは、秋分の日がどんな日として定められているのか、日付がどう決まるのか、昼と夜の長さ、お彼岸の本来の意味、西洋占星術での秋分を確かめたうえで、この日の過ごし方をまとめます。

秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日

秋分のスピリチュアルな意味|秋分の日の由来、昼と夜の長さ、お彼岸の本来の意味と過ごし方のイメージ

秋分の日は、国民の祝日に関する法律で定められた祝日です。法律では、日付を「秋分日」とし、その趣旨を「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」と書いています。スピリチュアルな意味を考えるより先に、日本ではもともと、亡くなった人や先祖を思う日として定められている、ということを押さえておくと、この日の過ごし方が見えてきます。

秋分の日の日付は、毎年同じではありません。国立天文台が太陽の動きをもとに計算し、前の年の2月1日に官報に載る「暦要項」で正式に決まります。2026年と2027年の秋分の日は、どちらも9月23日です。

いまの祝日の法律ができた1948年までは、この日は「秋季皇霊祭」という名前の祭日でした。春の「春分の日」の趣旨が「自然をたたえ、生物をいつくしむ」であるのに対して、秋分の日は先祖や亡くなった人に心を向ける日、と分けて定められています。

暦の上の秋分は、太陽が天球の上の通り道(黄道)で、春分点から180度の位置に来る時です。この日、太陽はほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈みます。

昼と夜は、同じ長さにはならない

秋分の日は「昼と夜の長さが同じ」と言われますが、実際には、昼のほうが少し長くなります。国立天文台によると、理由は二つあります。

  • 日の出・日の入りの決め方
    日の出と日の入りは、太陽の中心ではなく、太陽の上の縁が地平線と重なる瞬間と決められています。その分、昼が長くなります。
  • 大気による光の曲がり
    地平線近くの太陽は、大気で光が曲げられて、実際より浮き上がって見えます。そのため、太陽が地平線の下にあるうちから見え始め、沈んだあとも少しのあいだ見えています。

国立天文台が例に挙げている2020年3月20日(春分の日)の東京では、昼が12時間8分、夜が11時間52分でした。秋分の日も、同じ理由で昼のほうが長くなります。「光と闇がぴったり釣り合う」という言い方は、実際の長さではなく、象徴としての表現と受け取るのがよいでしょう。

お彼岸は「向こう岸」——悟りの世界のこと

秋分の日を中日として、前後3日を合わせた7日間が、秋のお彼岸です。彼岸(ひがん)は仏教の言葉で、生と死の迷いを川や海にたとえたときの「向こう岸」、つまり悟りの境地を指します。お彼岸に寺で営まれる彼岸会は、日本だけで行われてきた仏事です。

浄土真宗本願寺派は、彼岸を、「到彼岸(パーラミター)」を略した言葉で、仏の世界のことだと説明し、彼岸会の期間を、墓参りや寺参りをする時期としています。天台宗は、この時期に太陽が真西に沈むことにちなんで、西にあるとされる極楽浄土に手を合わせる、と説明しています。

彼岸を「あの世」と言い換えたり、「この時期はあの世との境界が薄くなる」と書いたりする解説もありますが、辞書や宗派の説明は、彼岸を悟りの境地・仏の世界としています。

「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句のとおり、秋分の日を過ぎると暑さが和らぐ年が多くなります。お彼岸のころに赤い花を咲かせるヒガンバナは、その名も、秋の彼岸のころ(9月中旬)に咲くことから付けられました。別名の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)は、サンスクリット語で「赤い花」を意味する言葉に由来するといわれます。

ヒガンバナは、球根(鱗茎)に強い毒を持つ植物です。口にすると吐き気や下痢を起こし、重い場合は命にかかわることもあります。お彼岸に花を見に行くときは、小さな子どもやペットが球根や茎を口にしないよう気をつけてください。

西洋占星術での秋分

西洋占星術では、秋分は、太陽が天秤座に入る日にあたります。天秤座の印は、釣り合いをとる天秤です。秋分が「バランスの日」と言われるのには、昼と夜が近い長さになることに加えて、この天秤座の始まりと重なることもあるのでしょう。

占星術の読み方は伝統的な解釈で、確かめられたものではありませんが、半年の区切りとして自分の暮らしの釣り合いを見直す、というきっかけにはなります。

春分と秋分は、何がちがうのか

春分と秋分は、どちらも太陽がほぼ真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さが近くなる日で、どちらもお彼岸の中日です。ちがうのは、日本の祝日としての趣旨です。春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日とされています。

西洋占星術では、春分は太陽が牡羊座に入る一年の始まり、秋分は天秤座に入る折り返しの日です。春に始めたことを、秋に振り返る。そう考えると、二つの日を半年ごとの区切りとして使いやすくなります。

秋分の日の過ごし方

秋分の日の由来とお彼岸の意味から考えると、次のような過ごし方が、この日らしい過ごし方です。

  • 先祖や亡くなった人を思う
    お墓参りや、仏壇に手を合わせる。遠くて行けないなら、思い出を家族と話すだけでも、祝日の趣旨に沿った過ごし方です。
  • 夕日を見る
    太陽がほぼ真西に沈む日です。天台宗の説明のように、沈む夕日に手を合わせてみるのもよいでしょう。晴れた日の夕方に、西の空が見える場所を探しておきます。
  • 半年を振り返る
    春分から半年。春に始めたことが続いているか、手放してよいものはないか、紙に書き出してみます。
  • 実りに感謝する
    秋の収穫の時期でもあります。旬の食べ物を味わいながら、この半年に受け取ったものを思い出してみます。

どれも特別な道具はいりません。スピリチュアルな意味を探すより、祝日が定められた趣旨と、お彼岸の本来の意味に沿って過ごすほうが、この日を自分にとって意味のある一日にしやすくなります。

秋分は、西洋占星術では太陽が天秤座に入る日にあたります。例として、西洋占星術の入門書『完全マスター西洋占星術』(松村潔、説話社、2004年)の販売ページです。

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よくある質問

Q. 秋分の日は、毎年同じ日ですか?

A. 同じではありません。国立天文台が計算し、前の年の2月1日に官報で正式に決まります。2026年と2027年は、どちらも9月23日です。

Q. 秋分の日は、昼と夜が同じ長さですか?

A. 実際には昼のほうが少し長くなります。日の出・日の入りが太陽の上の縁で決められていることと、大気で光が曲がって太陽が浮き上がって見えるためです。

Q. 彼岸は、なんと読み、どんな意味ですか?

A. 「ひがん」と読みます。仏教の言葉で、迷いの世界から見た向こう岸、つまり悟りの境地・仏の世界を指します。

Q. 秋分の日には、何をするとよいですか?

A. 祝日法の趣旨は「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」ことです。お墓参りや、亡くなった人を思う時間をとるのが、この日にふさわしい過ごし方です。

Q. 秋分の日は、昔からある祝日ですか?

A. いまの名前になったのは、1948年の祝日の法律からです。それまでは「秋季皇霊祭」という名前の祭日でした。お彼岸に墓参りをする習わしは、それより前から続いています。

Q. ヒガンバナは、なぜ秋分のころに咲くのですか?

A. 秋の彼岸のころ(9月中旬)に花を咲かせる性質があり、名前もそこから付けられました。球根に強い毒があるので、触ったあとは手を洗い、口にしないでください。

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